2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯原性上皮の腫瘍化に伴う骨内微小環境制御機構の異常に関する分子病理学的研究
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18592057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
熊本 裕行 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (70215028)
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Keywords | 歯原性腫瘍 / 腫瘍進展 / 骨内微小環境 |
Research Abstract |
歯原性上皮の腫瘍化に伴う骨内微小環境の動態および腫瘍との相互作用の異常を解明するため、腫瘍進展に関わることが予想される細胞外基質分解酵素とその制御因子、血管新生因子について、歯原性上皮に由来する代表的な腫瘍であるエナメル上皮腫および悪性エナメル上皮性腫瘍における発現を免疫組織化学的に検索した。 1.MT1-MMP, RECK, EMMPRINの検討 歯胚、エナメル上皮腫、悪性エナメル上皮性腫瘍において、膜型MMPのMT-MMP, MMPインヒビターのRECK, MMPインデューサーのEMMPRINについて検索した。これらの歯原性組織において、MT1-MMP, RECK, EMMPRINは主として基底膜付近の上皮性細胞に発現がみられた。MT1-MMPの発現は歯胚に比べエナメル上皮性腫瘍で高い傾向が見られ、RECKの発現は歯胚に比べエナメル上皮腫で有意に低かった。またRECKの発現は、叢状型エナメル上皮腫に比べ濾胞型エナメル上皮腫で有意に低く、角化を伴う亜型では他の亜型に比べ低い発現を呈した。 2.PD-ECGF/TP,アンジオポエチン1,2の検討 歯胚、エナメル上皮腫、悪性エナメル上皮性腫瘍において、血管新生に関わる増殖因子PD-ECGF/TPと分化因子アンジオポエチン1,2について検索した。PD-ECGF/TPは非上皮性細胞に発現し、歯胚に比べエナメル上皮腫で有意に高い発現を示した。アンジオポエチン1,2は主に基底膜付近の上皮性細胞に発現し、歯胚やエナメル上皮腫に比べ悪性エナメル上皮性腫瘍においてアンジオポエチン1は低く、アンジオポエチン2は高く発現する傾向を示した。
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Research Products
(5 results)