2007 Fiscal Year Annual Research Report
高速高解像力動物用X線マイクロCTによる実験的ウサギ顎関節炎の継断的解析
Project/Area Number |
18592069
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
本田 和也 Nihon University, 歯学部, 教授 (30199567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 嘉則 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (20212607)
大島 光宏 日本大学, 歯学部, 講師 (30194145)
浅野 正岳 日本大学, 歯学部, 講師 (10231896)
川嶋 祥史 日本大学, 歯学部, 助教 (30349964)
江島 堅一郎 日本大学, 歯学部, 助教 (50267093)
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Keywords | 顎関節 / 慢性顎関節炎 / マイクロCT |
Research Abstract |
高速高解像力動物用X線マイクロCTによる実験的ウサギ顎関節炎の継断的解析を行うために,本年度は,起炎物質であるComplete Freund's Adjuvant(CFA)によって作成された顎関節炎モデルを使用してIn vivo micro CT(RmCT Rigaku社)(東京日本)(マイクロCT)の診断率の解明をおこなった。肉眼解剖をおこなったラット30関節について,肉眼解剖所見をgold standardとしてmicro CTのAccuracy,Sensitivity,Specificityを求めた。観察者は歯科医師3名として「変化あり」「変化なし」とした。下顎頭に骨増生や粗造性・骨変化などが認められたものを「変化あり」と判定した。結果:1)肉眼解剖所見にて「骨変化あり」が12関節,「骨変化なし」が18関節。マイクロCTにて「骨変化あり」が11関節,「骨変化なし」が19関節であった。2)マイクロCTではtrue-positiveが11関節,true-negativeが18関節,false-negativeが1関節であった。3)マイクロCTはSensitivityが0.92,Specificityが1.0,Accuracyが0.97であった。 結論:マイクロCTは,高いラットの下顎頭骨変化検出率を得ることができた。 総括:昨年度と本年度の研究結果より,このマイクロCTを使用した穿刺法は,薬物を小動物(マウス・ラット)の顎関節腔に注入する研究にとって今後,不可欠になるものと考えられる。また,マイクロCTは小動物の顎関節骨形態の画像観察におけるGold standardになると示唆された。
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