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2007 Fiscal Year Annual Research Report

歯髄をソースとしたあらゆる硬組織再生へのアプローチ

Research Project

Project/Area Number 18592091
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

藤井 理史  Hiroshima University, 病院, 講師 (10284217)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 正宏  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00294570)
完山 学  岡山大学, 医学部歯学部附属病院, 講師 (90294420)
Keywords歯髄 / 再生医療 / 幹細胞
Research Abstract

今年度はまずヒトの歯より無菌的に歯髄を採取し、outgrowth法により増殖した細胞について細胞の表面抗原の違いによる分離をおこなった。CD73,74,106,146,166,271,STRO-1の7種類の表面抗原について、その発現陽性率をFACSを用いて解析したところ、CD166以外の6つの抗原の発現率は著しく低かったが、CD166についてはその陽性率が約20%認められた。そこで、次にCD73を除く上記表面抗原にて細胞をマーキングし、陽性細胞をMACSシステムの磁気ビーズシステムにより分離した。そして分離した細胞をそれぞれ増殖させ、骨分化能を検討した。骨分化能にはアルカリフォスファターゼ活性とアリザリンレッド染色を行なった。その結果、CD74,106陽性細胞群は非陽性細胞群に比べてアリザリンレッド染色性が低く、CD146,STRO-1については陽性、非陽性細胞群共に同様の染色性を示したのに対して、CD166,271陽性細胞群は非陽性細胞群に比べて、アリザリンレッド染色性が明らかに高かった。そしてCD166,271陽性細胞群は非陽性細胞群に比べてアルカリフォスファターゼ活性も高かった。CD166,271陽性細胞群のアリザリンレッド染色性は、歯髄細胞をMACSシステムで分離する前のクルードな歯髄細胞の染色性よりも高く、特にCD166陽性細胞群ではその差が顕著に示された。歯髄中の細胞のCD166陽性率が高いことと、CD166とMACSシステムを用いて歯髄細胞を分離することで骨分化能が高くなることを考えると、CD166は歯髄由来の細胞から骨分化能の高い細胞を分離するために有用な抗体であり、磁気ビーズシステムにより簡便にその細胞をソートすることが出来ることが判明した。これらの内容の要旨は第7回日本再医療学会にて発表した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 細胞表面抗原を指標とした歯髄由来多分化能細胞の解析2008

    • Author(s)
      鎌田浩一
    • Organizer
      第7回日本再医療学会
    • Place of Presentation
      名古屋国際会議場
    • Year and Date
      2008-03-13

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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