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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト歯髄細胞への効果的な遺伝子導入法の研究開発

Research Project

Project/Area Number 18592102
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

勝呂 尚  日本大学, 歯学部, 助手 (90318452)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浅野 正岳  日本大学, 歯学部, 講師 (10231896)
Keywords歯髄細胞 / Vaccinia virus / Transfection
Research Abstract

本研究ではRecombinant Vaccinia Virusを含むT7 RNApolymeraseを用いた一時的な遺伝子発現システムを初代培養歯髄細胞に試みた。この研究によってplgR発現は,Western blotting法によって確認する事が出来た。
BHK細胞に比べてタンパク質の発現レベルは低いが,発現された遺伝子産物はメタボリックラベルされた。
タンパク質発現は,Transfection後,短時間に発現されたので,この実験システムはタンパク質の発現を早い段階で行えるものと思われた。
Transfectionを行うにあたり,歯髄細胞をVirusによって感染させる必要がある為,歯髄細胞に対し,ある程度ダメージを残したが,タンパク質の高いレベルの発現が確認された事は極めて有用と考えられた。またT7 promoter流域下に連結されたcDNAを認意に発現させる事が出来る事は種々の使用用途に耐え得るものであると考えられる。
免疫蛍光染色法による歯髄細胞のCharacterizationでは,fibroblastの特性がある事が判明した。
よって本研究からこのTransfection法は迅速かつ高レベルのタンパク質発現を必要とする実験において極めて有用と考えられた。
結論
1 Western Blotting法を用いてタンパク質発現を確認した所,BHK,歯髄細胞共に120,110 kDaの2本のBandを確認した。歯髄細胞の発現はBHK細胞に対し2.5倍低かった。
2 免疫沈降法においてもWestern Blotting法同様,BHK細胞と歯髄細胞でBandが検出された。しかしながらBHK細胞のpIgRタンパク質発現は高く,歯髄細胞のおよそ11倍であった。
3 Transfecionされた細胞の性格を知る目的でpIgR陽性細胞をfibroblastのmarkerタンパク質に対する抗体で染色した所,陽性を示した。
以上の事からRecombinant vaccinia virusを用いて増殖活性の低い歯髄細胞はBHK細胞に比べてタンパク質発現は低いものの,短時間で高いタンパク質発現をさせることが出来た。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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