2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
中村 洋 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40064878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 和彦 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70261013)
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Keywords | BMP(Bone Morphogenetic Protein) / Crude-BMP / 覆髄剤 / 異所性骨誘導活性 / 新生骨 / 歯髄細胞 / ブタ / ラット / マウス |
Research Abstract |
1)ブタCrude-BMPの精製 ブタ骨を原材料として、Uristらの方法に準じて精製した。すなわち、(1)ブタ骨を粉砕してクロロホルム・メタノールにて軟組織を除去した。(2)除去した骨片を塩酸で溶解して硬組織を除去した。(3)抽出したタンパクを濃縮・精製し,凍結乾燥させた。これをブタCrude-BMP(PC-BMP)とした。 2)PC-BMPの異所性骨誘導活性試験 PC-BMPをゼラチンカプセルに入れ、そのカプセルを4週齢の雄性ddyマウスの大腿筋膜部に移植した。4週後に移植部の軟エックス線検査を行い、また周囲組織を含めて試料を摘出し、通法に従い固定した後、パラフィン包埋の連続組織切片を作製し、ヘマトキシリン・エオジン染色して光学顕微鏡にて組織学的に観察した。その結果、軟エックス線所見ではPC-BMPを移植した部位に直径約5mmの不透過像が認められた。また、組織学的所見では新生骨と思われる組織が観察された。以上のことから、今回ブタ骨より精製したPC-BMPは充分な異所性骨誘導活性を有していることが示唆された。 3)ラット歯髄細胞の調製 5週齢の雄性SDラットの下顎切歯から歯髄組織を摘出し、トリプシン・コラゲナーゼ酵素処理により細胞を分離した。その細胞をカルチャーフラスコに移し、10%FBS含有αMEMにて37℃、5%CO_2条件下で培養・継代し、位相差顕微鏡にて形態的に均一な細胞群であることを確認し、ラット歯髄(RDP)細胞とした。 今後、PC-BMPがRDP細胞に及ぼす影響について検索していく予定である。
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