2006 Fiscal Year Annual Research Report
ウェアラブル睡眠センサによる睡眠時ブラキシズムの予測と能動的抑制
Project/Area Number |
18592118
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瑞森 崇弘 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10200023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢谷 博文 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80174530)
佐藤 順康 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40397675)
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Keywords | ブラキシズム / 睡眠ステージ / 筋電図 / ポータブル型筋電計 / 騒音 / 脈波 |
Research Abstract |
本学倫理委員会に研究計画を提出し,承認された. 東芝研究開発センター ヒューマンセントリックラボラトリーより腕時計型睡眠モニターLife Minderおよび睡眠ステージ解析用ソフトウェアLM_Analysisの貸与を受けた.睡眠モニターは科学研究費補助金申請時よりもさらに小型化等の改良がなされ,外部のデータ記録用端末が不要となり内蔵の小型メモリーカードにデータを直接保存できるようになった. 本装置を用いて10名の被験者から37夜のデータを採取した.睡眠モニターに記録された脈波データの解析により得られる睡眠ステージと,被験者の睡眠状態についての感想を比較し,妥当性を検討した.おおむね被験者の睡眠感覚と類似した睡眠ステージ判定がなされており,有用であることが確認された.また本装置には脈波データだけでなく加速度データも記録されており,体動の検出により寝返り等のブラキシズム以外の筋活動を除外することが可能になった. 本装置とポータブル型筋電計,騒音計の3つの装置で被験者自宅での睡眠時ブラキシズム測定を行っているが,Life Minderによる睡眠ステージ判定,筋電活性,騒音発生の3つが別々に記録されるため,これらを統一して分析するソフトウェアを開発している.さらにLife Minder,ポータブル型筋電計,騒音計の3つの同時記録は,被験者が自分で行うには電極の貼付,装置の設定や記録用コンピュータの取り扱いに多少困難な点があり,装置設定の簡略化,詳細な取り扱いマニュアルの作成等,対応策を講じている.また,装置の取り扱いや装着感を含め,睡眠状態,歯ぎしり,筋疲労感についてのアンケートを作成し,主観的データ採得とマニュアルへのフィードバックに用いている.
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