2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
村田 比呂司 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40229993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞森 伸丞 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (40187167)
洪 光 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (70363083)
濱田 泰三 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (50034244)
山邉 芳久 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (90191379)
鳥巣 哲朗 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80264258)
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Keywords | 粘膜調整材 / ドライマウス / 粘弾性 / 義歯安定剤 / エタノール / 口腔保湿ジェル |
Research Abstract |
高齢者では、口渇感、咽頭部の乾きや口腔内の粘着感、口内炎、会話障害などを訴えるものが多く,いわゆるドライマウス(口腔乾燥症)が高い頻度で認められ、摂食・嚥下障害や義歯の装着を困難にしている。また高齢義歯装着者では顎堤が高度に吸収し、義歯床下粘膜の被圧縮性が低下していることが多く、ドライマウスを有する患者では特に義歯床下粘膜に潰瘍や発赤等を生じやすい。そのため、通常の床用レジンを用いても、唾液による義歯の維持・安定不良および咀噛時疼痛のため、臨床的に満足のいく結果が得られない症例が多い。このような難症例患者の治療には、粘膜調整材により床下粘膜に生じた病変や歪を正常な状態に回復し、その後の補綴処置に移行することが不可欠である。本研究では、今後ますます増加すると考えられるドライマウスを有する患者に適する保湿性粘膜調整材を開発することを目的とする。 平成18年度前半は、耐久性の向上を目的とし、エタノールを含有しない粘膜調整材の開発に関する研究を行った。評価項目は、ディスプレイスメントレオメーターによる硬化挙動、非共振強制振動法による動的粘弾性、吸水量、成分の溶出量、および石膏との適合性である。本材は液成分に劣化の原因となるエタノールを含有していないため、従来の材料よりも長期にわたる使用が可能となった。研究成果の一部はJournal of Dentistryに掲載された。後半は口腔保湿ジェルおよび粘度の比較的低い義歯安定剤の粘度の評価方法の確立を行った。測定方法は音叉型振動式粘度計によるものである。現在、市販材料の評価を行っているところである。今後、試作した粘膜調整材に保湿材を添加し、その効果について検討する予定である。
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Research Products
(5 results)