2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 義英 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (20287775)
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Keywords | 咀嚼 / 嚥下 / 摂食 / 飲水 / 赤核 |
Research Abstract |
1.赤核の電気的破壊が顎運動に及ぼす影響 顎運動における赤核の役割を明らかにするため、ラットを麻酔し、皮質顎顔面運動野か島皮質の連続電気刺激により顎運動を誘発させ、顎運動と咬筋、顎二腹筋前腹から筋電図を記録した。次に両側の赤核の電気的破壊を行い、破壊15分後と30分後、再び上記の方法にて顎運動を誘発させ、顎運動と筋電図を記録した。その結果、皮質顎顔面運動野誘発性の顎運動は、赤核破壊後、顎運動開始前の最大開口量と顎運動中の開閉口量が減少し、顎運動の持続時間は短くなった。また顎二腹筋筋電図活動は減少し、咬筋筋電図活動は消失した。一方、島皮質誘発性の顎運動は、赤核破壊による影響は受けなかった。 2.赤核の化学的破壊が顎運動に及ぼす影響 左側赤核の化学的破壊を行い(破壊群)、3日後、皮質顎顔面運動野の連続電気刺激により顎運動を誘発させ、顎運動と筋電図を記した。その結果、破壊群の顎運動は、非破壊群に比べ、顎運動開始前の最大開口量と顎運動中の開閉口量が小さく、顎運動の持続時間は短かかった。また顎二腹筋筋電図活動は小さく、咬筋筋電図活動は生じなかった。1と2の実験から赤核は皮質顎顔面運動野誘発性の顎運動の開閉口量の調節に関与していることが示唆された。 3.赤核の化学的破壊が咀嚼、嚥下に及ぼす影響 現在、咀嚼における赤核の役割を明らかにするため、赤核非破壊群において、餌を与え咀嚼させた時の顎運動、咬筋と顎二腹筋前腹の筋電図を記録している。今後は、赤核非破壊群の記録の例数を増やし、更に赤核破壊群の咀嚼時の顎運動と筋電図を記録し、赤核非破壊群と比較し、どのような違いがあるか検索する。
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