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2008 Fiscal Year Annual Research Report

口腔粘膜ケラチノサイトの細胞代謝と分化が創部上皮化に与える影響

Research Project

Project/Area Number 18592177
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

尾島 泰公  Kobe University, 大学院・医学研究科, 医員 (40403240)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横尾 聡  群馬大学, 医学研究科, 講師 (00322206)
古森 孝英  神戸大学, 医学研究科, 教授 (50251294)
寺師 浩人  神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (80217421)
梅田 正博  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (60301280)
Keywords創傷治癒 / 細胞代謝 / 細胞分化 / ケラチノサイト / GLUT1 / 脂肪酸
Research Abstract

口腔粘膜は皮膚に比較して創傷治癒が早く、瘢痕を形成しにくい.皮膚とは角化様式や付属器の有無等で大きく異なる口腔粘膜での上皮ケラチノサイトにおけるエネルギー代謝をパルミチン酸の貯蔵領域およびGLUT1の局在領城から細胞生物学的に検討し,口腔粘膜の皮膚に比較した「易創傷治癒性」を解明することを目的とした.
上皮におけるパルミチン酸の構成比は口腔粘膜は皮膚に比較して有意に多かった。また、基底層、傍基底層に分離した解析からは、皮膚に比較して口腔粘膜は上皮全体で、パルミチン酸を多く含有することがわかった。また、GLUT1は皮膚では基底層に、口腔粘膜では傍基底層に染色が見られたが、その染色性は口腔粘膜の方が強かった。同様の結果はRT-PCRによるGLUT1mRNAの局在領域の解析でも得られた。Western blot法におけるGLUT1タンパクの局在領域の形跡では、口腔粘膜では傍基底層に有為に多くのGLUT1タンパクの発現が認められたが、皮膚ではGLUT1タンパクの発現は認められなかっま。PAS染色によるグリコーゲン含有細胞の解析では、口腔粘膜において傍基底層につよい発現が認められ、これまでとほぼ同様の結果であった。また、細胞培養における必須脂肪酸の添加実験では、添加により分化が有意に亢進することがわかった。
口腔粘膜の低分化性、パルミチン酸の構成比の比較結果およびGLUT1タンパクおよびmRNA、グリコーゲンの局在領域より、皮膚に比較して口腔粘膜はより活発にエネルギー代謝を行っていると考えられる。このことより、皮膚に比較した「口腔粘膜の易創傷治癒性」の一側面を解明したと言える。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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