2006 Fiscal Year Annual Research Report
凍結保存幹細胞(骨髄由来間葉系幹細胞)の継代培養時の変化とその安全性
Project/Area Number |
18592198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山崎 安晴 北里大学, 医学部, 講師 (00210401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬崎 晃一郎 北里大学, 医学部, 講師 (20216542)
大井田 新一郎 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10114745)
松尾 あおい 北里大学, 医学部, 助手 (70317014)
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Keywords | 再生医工学 / 未分化間葉系幹細胞 / 凍結保存 |
Research Abstract |
唇顎裂,唇顎口蓋裂児の顎裂部骨移植手術時および顎骨骨切り手術時の余剰組織(骨組織)と出血吸引した血液の血清を本研究に供し、ヒト由来組織を使用するため北里大学倫理委員会の承認(B倫理05-40号)を得ており、家族(保護者)同意のもとに行った。 【研究】骨髄間葉系幹細胞の初代培養後、継代培養による表面マーカーの変化と同一細胞の凍結保存後の継代培養による表面マーカーの変化とをFACS(fluorescence-activated cell sorting)とMACS(Magnetic Cell Sorting)により細胞性状の変化とその安全性を比較検討した。 【方法】骨髄間葉系幹細胞(MCS)の表面マーカーはCD105抗体(CD105抗原:TGF-β_1とTGF-β_3のレセプター)、CD133抗体(CD133抗原:5回膜貫通領域を持つ120kDaの糖タンパク質)、CD166抗体(CD166抗原:Activaed leukocyte cell adhesion molecule(ALCAM)として知られている型膜貫通タンパク)、CD271抗体(CD271抗原:low affinity neurotrophin receptorsおよびtumor necrosis factor receptorスーパーファミリー)を使用し、各継代培養時の間葉系幹細胞を篩い分けした。また篩い分け間葉系幹細胞を骨へ分化誘導させ、in vitroにて骨細胞のViabilityを検索した。 【結果】(1)継代培養2代目・骨髄間葉系幹細胞の表面マーカー(CD105抗体、CD133抗体、CD166抗体)によるFACSでは100%Positiveを示すと共に、凍結保存後の継代培養3代目による表面マーカー(同抗体)も100%Positiveを示した。 (2)継代培養2代目・骨髄間葉系幹細胞の表面マーカーCD271によるFACSではPositveとNegativeに細胞の筋い分け可能であり、凍結保存後の継代培養3代目による同表面マーカーでの篩い分けも可能であった。 (3)骨髄間葉系幹細胞のCD271(+)と(-)では骨へ分化誘導後のViabilityにおいてin vitroで有意差を認めた。 【結果】CD271は骨髄間葉系幹細胞の細胞性状の変化のマーカーの一つとして有効と考えられた。
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Research Products
(3 results)