2007 Fiscal Year Annual Research Report
放射線治療後の被爆顎骨におけるインプラント埋入に関する検討(骨形態計測学的検索)
Project/Area Number |
18592199
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
柴 秀行 Keio University, 医学部, 講師 (60154233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 義明 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20214710)
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Keywords | 放射線治療 / 被爆顎骨 / デンタルインプラント |
Research Abstract |
人工歯根(デンタルインプラント)の埋入:下顎骨に対し電子線照射後それぞれ2、6、12、24、48週後に両側下顎骨内に直径1mm長さ3mmの純チタン製円柱状人工歯根を埋入した。骨標識として塩酸オキシテトラサイクリンを20mg/kgで7日間の投与間隔で筋注し、さらに検体摘出前目にカルセインを皮下投与した後、それぞれの群で埋入4週間後に屠殺(過剰量のバルビツール系麻酔薬の注射による)し、下顎骨を摘出した。 研磨標本の作製:摘出された下顎骨はVILLANUEVA骨染色液に浸漬した後、通法に従い樹脂包埋をおこない、インプラント体長軸中央部における厚さ約30μmの研磨標本を作製、無染色で蛍光観察した後、染色(トルイジンブルー)による骨形態計測を行った。 標本の形態計測学的計測:(1)放射線照射部位の一定面積内における総海綿骨梁の測定(対称側との比較検討)(2)テトラサイクリン、およびカルセインの骨沈着線間距離。骨沈着線の観察には落射型蛍光顕微鏡(日本光学社製ECLIPSE E800(R))を用い、V励起法により照射の影響が予想される外側皮質骨について測定した。撮影画像はコンピューターに取り込み、画像解析ソフトNIH Imageにて線条間の平均距離を計測した。(3)インプラント体表面への光顕的海綿骨接触距離。トルイジンブルーによる染色標本を撮影し、コンピューターに取り込み接触部分を拡大、プロットし、曲線距離を細分化した2点間直線距離の総和として算出した。
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