2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己由来NK/NKT細胞を媒体とした高効率・腫瘍選択的遺伝子療法の研究
Project/Area Number |
18592200
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
伊東 大典 Showa University, 歯学部, 講師 (40286844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 正泰 昭和大学, 歯学部, 講師 (50193743)
小谷 岳司 昭和大学, 歯学部, 研究生 (40407440)
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Keywords | NK細胞 / 移植腫瘍モデル / p161NK4 / B16F10 / 3LL |
Research Abstract |
C57BL6マウスの側背部皮下に3LLまたはB16F10を移植する実験的腫瘍モデルにおいて、腫瘍周囲浸潤免疫細胞の免疫組織科学的解析を行った。3LL移植腫瘍の周囲には多数の炎症性細胞浸潤がみられ、その大部分は好中球とCD3e+/NK1.1-T細胞であったが、CD3e-/NK1.1+細胞も3-5%程度認められた・MHC classll+細胞(マクロファージ、樹状細胞)も少数ながら認められた。 マウス脾細胞を分離しIL-2/IL-12添加培地で7日間培養することで、CD3e-/NK1.1+細胞は数%から10-15%に高まった。この培養脾細胞をB16F10および3LL移植腫瘍(大きさ約10mm)の周囲に注射したところ、48時間以内に腫瘍周囲に著明なCD3e-/NK1.1+細胞の浸潤がみられた。 Thalidomide処理したマウス脾細胞および骨髄細胞より得られた培養CD3e-/NK1.1+細胞でも同様の結果が得られた。 3LLおよびB16F10におけるp161NK4の発現を解析したところ、mRNAレベルでの発現はみられたものの・タンパク発現は非常に低かった。マウスcDNAライブラリの遺伝子クローニングで得られたp161NK4遺伝子をプラスミドベクターに組み込み、3LLおよびB16F10に遺伝子導入したところ、p161NK4タンパク発現の増強とともに、細胞増殖抑制が認められた。現在、p161NK4遺伝子を組み込んだアデノウィルスベクターの作成を行うとともに、他の遺伝子を組み込んだアデノウィルスベクターを用いてマウスNK細胞によるベクター運搬の基礎データを収集中である。
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Research Products
(4 results)