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2006 Fiscal Year Annual Research Report

低酸素誘導性転写因子HIFに対する癌細胞特異的分子標的療法の開発

Research Project

Project/Area Number 18592201
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

羽鳥 仁志  昭和大学, 歯学部, 講師 (20245814)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 豊島 貴彦  昭和大学, 歯学部, 助手 (90338533)
伊藤 秀寿  昭和大学, 歯学部, 助手 (80384303)
Keywords口腔扁平上皮癌 / HIF / 浸潤能 / MMP / 線維芽細胞
Research Abstract

本年度は、口腔癌におけるHIFの浸潤転移関連因子に対する影響とその機構解析を行うとともに分子標的となりうる因子の検索するための基礎実験として以下の解析を行った。
1.口腔扁平上皮癌(OSCC)細胞のcell viabilityに対する低酸素環境の影響をMTT assayにて解析した結果、低酸素培養8時間までは細胞障害性を認めなかった。
2.OSCCの浸潤能に対する低酸素環境の影響をMatrigel invasion assayにて解析したところ、低酸素環境によりOSCCの浸潤能は亢進した。さらに低酸素環境で培養したfibroblastの培養上清を走化性因子として用いることにより、その浸潤能は著明に亢進した。
3.低酸素環境培養によるOSCCのHIF-1aおよびMMP群の発現についてウェスタンブロット法にて解析したところ、HIF-1aの蛋白発現の増強、MMP-2およびMMP-9の蛋白発現を認めた。さらにELISA法にて培養上清への分泌量亢進が認められ、活性型MMP-2の発現増強を認めた。
4.fibroblastの培養上清によるOSCCのMMP発現に対する影響について検討したところ、OSCCのMMP-2,MMP-9発現はfibroblastの培養上清を添加することにより亢進した。さらに酸素環境で培養したfibroblastの培養上清を加えることでより高い発現亢進が認められた。
上記結果より、低酸素環境は癌細胞、線維芽細胞両者に影響し、HIFを介してMMP発現を誘導することにより浸潤能を亢進させる可能性が示唆された。
現在、癌細胞-線維芽細胞の相互作用の機構解析をすすめるとともに、VHLのHIFを介した浸潤抑制効果について検討している。また、HIFの抑制的調節を担う関連因子を検索し、標的分子となる候補遺伝子について検討していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Thalidomide suppresses melanoma growth by activating natural killer cells in mice.2006

    • Author(s)
      Kawamata A, Hatori M et al.
    • Journal Title

      Oncology Report 16

      Pages: 1231-1236

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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