2007 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症モデルマウス(SAMP-3)を用いた顎間接機能解析と病態の究明
Project/Area Number |
18592244
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
古賀 義之 Nagasaki University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50175329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 教明 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40230750)
山田 好秋 新潟大学, 教育研究院・医歯学系, 教授 (80115089)
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Keywords | 変形性顎関節症 / 顎機能 |
Research Abstract |
基本システムの再評価 3次元顎運動解析装置をマウスに移植する際の、動物へのダメージを少なくするために、筋電図と磁気センサー用のコネクタを一体化させた。その結果、従来よりもより安定した計測結果が得られるようになった。 マウスへの移植とデータの収集 現在、計測システムのマウスへの移植と、咀嚼時基本データの収集を行っている。マウスに関しては、老化型のSAMP-3が入手困難となったため、同じ系列の老化型マウスSAMP-8を利用して計測を行っている。この2種類は、変形性顎関節の出方に違いがあるが、SAMP-8を利用した変形性顎関節に関する報告も多く見られるため、問題がないと考えられる。 データ収集に関しては、まず、老化が始まる前の状態、特に若年期であるSAMP-8の15週齢までの個体について、ペレットとチーズを咀嚼している際の、顎運動と筋電図を計測した。この週齢でのSAMP-8は外見上でもNormalマウスと明らかな違いは認められず、また、顎運動と筋電図に関してもNormalマウスと明らかな違いは認められなかった。現在は、30週齢を過ぎたSAMP-8マウスを用いてデータ収集を行っている。本来このマウスは早期老化型であるため、30週齢を過ぎると顎運動計測装置装着の手術に耐えられない個体が多く認められ、現在のところ、正確な結果を出すにはまだ充分な数のデータを収集できていない。実験用個体が30週齢を過ぎる必要があり、それを作るのに時間がかかるため、早急にデータを増やすことは難しいが、さらに個体数を増やして計測を行う予定である。
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