2006 Fiscal Year Annual Research Report
成長発育期の骨格性上顎前突症患者に対するインプラント矯正治療の効果
Project/Area Number |
18592247
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
飯野 祥一朗 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10295256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 正一 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80295807)
永田 順子 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (50264429)
友成 博 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (70398288)
副島 和久 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (80325810)
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Keywords | 顎整形力 / インプラント固定 / チタンスクリュー / 成長発育 / 機能的矯正装置 |
Research Abstract |
本研究の目的は、成長発育期の骨格性上顎前突症患者に対するインプラント矯正治療の効果を明らかにすることである。そこで、以下の二つの実験を行うこととした。 1)動物実験において,下顎骨の成長促進のため、インプラントアンカーを固定源として歯性の変化を防ぎながら顎整形力を加えた場合と、インプラントアンカーを併用せずに顎整形力を加えた場合とで歯性の変化、顎骨の大きさの変化、関節窩、下顎頭部の骨形成とリモデリングの様相の違いを解析し,インプラントアンカー併用による歯性の変化の抑制効果、顎骨の成長の促進効果の違いを明らかにする。 そこで,5週齢の雄のラットを用い、上顎歯列に下顎骨を前方誘導するバイトジャンピングプレートを、下顎両側臼歯部歯槽骨に0.6mmのチタンスクリューを装着するA群、同様にしてチタンスクリューと下顎切歯とを結紮線で固定するB群、チタンスクリューの装着のみを行うC群の3群に分けて実験を行った。しかし、実験途中でチタンスクリューが脱落するものが多かったため、チタンスクリューを直径1mmのものに変更し、再度実験を行っている。 2)ヒトにおいて、成長発育期の骨格性上顎前突症患者(実験群)に、インプラントアンカーを併用して歯性の変化を防ぎながら顎整形力を加え、下顎骨の成長促進を図る。実験群とほぼ同じ性別、年齢層の未治療の骨格性上顎前突症患者および従来の上下顎歯列を固定源とした機能的矯正装置を用いた患者をそれぞれ未治療対照群と治療対照群として、顎骨、歯の移動量および移動方向の違いを比較検討し、本法の治療効果を明らかにする。 そこで、成長発育期の骨格性上顎前突症患者に対し、インプラントアンカーを併用した機能的矯正装置を装着し、顎顔面形態や歯の位置の変化を分析中である。 今後は上記の実験を継続し、得られたデータからインプラントアンカーを併用したときとしなかったときとで顎発育の制御あるいは歯性の変化に違いがあるかどうかを検証し,その結果を論文にまとめて投稿する予定である。
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Research Products
(5 results)