2007 Fiscal Year Annual Research Report
カテキン入り4-META/MMA-TBBレジンの抗菌力と接着強さ
Project/Area Number |
18592251
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
齋藤 佳代 Nihon University, 松戸歯学部, 助手 (30205637)
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Keywords | カテキン / 4-META / MMA-TBB / 抗菌作用 / 接着力 |
Research Abstract |
抗菌剤として(+)-Catechin,(-)-epicatechin,(-)-epigallo-catechin,(-)-epicatechin gallate,(-)-epigallocatechin gallateの5種類の各粉末を4-META/MMA-TBBレジンの粉末に総合配合比が2.5%,5%,10%(wt/wt)になるようにミキサー(イワタニ・IFM-503M)で混合し、一定サイズのサンプル・ディスクを作製した。抗菌試験では、ディスク拡散分析法ではすべてのサンプルで阻止円が認められなかったため、サンプルをPBSバッファー200mlに24時間浸漬した後、吸光度計により除放量を測った。24時間後の除放量の結果は、(-)-epicatechin gallate,(-)-epigallo-catechin gallateが多量に除放していた。次いで、(-)-epigallo-catechin,(-)-epicatechinも除放していた。しかし、(+)-Catechinは除放が認められなかった。除放が認められたカテキン類に対して抗菌試験を行い、抗菌効果を評価する。 接着強さ試験は、インストロン型万能試験機(TCM-500CR,シンコー)を用いてせん断速度2mm/minで圧縮せん断接着試験を行った。矯正治療のために抜去されたヒト小臼歯を被着体として用いるのだが、最近では将来のインプラント用に保存される患者さんも多く被着体の収集が難しかった。ばらつきは大きいが3例ずつの接着試験ではすべてのカテキン類含有レジンで、物性がほとんど変わっていないことを認めた。
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