2007 Fiscal Year Annual Research Report
早期老化マウスにおける食物性状変化にリンクする海馬発現遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
18592254
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
笹栗 健一 Kanagawa Dental College, 歯学部, 講師 (10235286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 貞雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00084799)
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Keywords | ストレス / heat shock protein / PCR |
Research Abstract |
平成18年度には、実験系の再現性が得られるか否かをKim(J. Neuroscience2005;25(6):1532-9.)らの報告を元に検討した。その結果、行動実験・immediate early geneの一つであるc-fosを用いた海馬における免疫染色ならびに電気生理学的手法による解析により、再現性ある結果が得られた。そこで、食物性状を変化させ早期老化マウスSAMP8を用いて海馬機能を空間認知能力を指標に検討することとした。海馬における遺伝子の網羅的解析を行う上でより有意な差を得る目的で、できる限り長期に飼育が必要と考えた。しかしながら、食物性状の変化もしくは環境変化により3〜4ケ月で多くのマウスが死亡したため、検討を加えることが不可能な状況となった。そこで、平成18年度に再現性を得られた拘束ストレスとそのタスクと同時に木の棒を用いてbitingさせたラットの海馬発現遺伝子を網羅的に解析することとした。その結果、2倍以上の発現変化を示した遺伝子として、heat shock protein, toll-like receptor3など約30遺伝子が、また1/2倍以上の変化を認めた遺伝子としては、約70遺伝子を抽出することができ、現在PCR法・in situ hybridization法などを用いて解析中である。今後、本研究を進めると供に食物性状の変化に伴う脳機能の変化を動物種を換えて検討していく予定である。
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Research Products
(4 results)