2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
伊平 弥生 鶴見大学, 歯学部, 助手 (40200018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
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Keywords | 歯胚の欠如 / ELマウス / 分子遺伝学 / マイクロダイセクション |
Research Abstract |
(1)歯胚時期決定について 7週齢のEL/kwとEL/seaマウスをそれぞれに交配し、F1を作製し実験に供した。m3歯胚の発育状態を病理組織学的に観察するためにパラフィン包埋後、HE染色を行った。EL/kwのm3は正常に発育していたのに対し、EL/seaでは生後7日目には歯胚の発育停止(arrest)が認められた。EL/seaで歯胚のarrestは観察できたが、完全に歯胚が消失する時期の特定にはいたっていない。今後の課題として試料数を増やし、正常なm3歯胚が完成する28日齢まで観察を行う必要があると考える。 (2)cDNAの作製について 非脱灰の顎骨からadhesive film method法に従って、クライオスタットにより約10μmの厚さの凍結薄切片を作製した。粘着材、サランラップをはずし、メンブレン処理をしたスライドグラスに試料を移しレーザーマイクロダイセクション(LMD)用の試料とした。LMDによりm3部をターゲットとしてcut outし、それらからRNAを抽出するという一連の実験系を行ったところ、回収されたRNAは非常に微量であるためか、あるいはcut outに時間がかかるためにRNAが破壊されてしまったためにcDNAを作製できなかった。次年度に向けた課題として、1.凍結薄切片をLMD用の試料にする際の手順、2.硬組織を含む切片からm3部をcut outすることは難しく、かなり時間がかかること、3.cDNAの作製があげられる。これらの予備実験結果を基に、われわれは凍結薄切片からLMD用の試料の作製する際の手順、cut out行う際の試料に与えるダメージを最小限にする最適な条件などについて再検討し、RNA回収率を上げるための方法を考案中である。
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