2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
片岡 正俊 独立行政法人産業技術総合研究所, 健康工学研究センター, 研究チーム長 (20224438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 淳一 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (10195315)
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Keywords | 歯周病 / マイクロチップ電気泳動 / 診断デバイス / 疾患活動性 / PICP |
Research Abstract |
歯周疾患活動性マーカーとして現在、IL-1β、コラゲナーゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼさらには1型コラーゲンの前駆体である1型プロコラーゲンC末端ペプチド(PICP)が知られている。しかしながら、現状ではこれら活動性マーカーはウェスタンブロット法やELISA法などの免疫学的検出法を中心に研究室レベルでの利用に限られており、Point Of Care Testingに用いることは不可能である。そこで核酸の解析を中心に迅速・正確・省サンプルな解析が可能なマイクロチップ電気泳動をベースにして、これら活動性マーカーをマイクロチップ基板上に作製したマイクロ流路上での検出系の構築を行った。検出対象としてはPICPを用いており、一次抗体をマイクロ流路上に固定後ブロッキング操作を施し、PICPをマイクロ流路に導入しさらにペルオキシダーゼ標識二次抗体を反応させてマイクロ流路でサンドイッチELISA法を行った。流路を十分に洗浄した後、ペルオキシダーゼ基質を加えてペルオキシダーゼ活性をCCDカメラで定量化することでPICP検出の定量性を検討した。その結果、PICP 10〜600 ng/mlの範囲で十分な定量性が確認された。 PICPの基準値としては160ng/mlであり、この点からも今回マイクロチップ基板での測定範囲は十分な濃度と考えられる。さらに今回我々が構築したマイクロ流路での検出系は、抗原を流路に導入後わずか30分で結果が得られている。これは通常のELISA法が1時間以上であるのに比べ、検出時間の大幅な短縮が可能となっており、今後はこれらの方法を基礎として他のマーカー検出法の構築について検討を行う。
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Research Products
(3 results)