2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592269
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
小林 誠 昭和大学, 歯学部, 講師 (80186767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡松 良昌 昭和大学, 歯学部, 助手 (50286845)
高田 貴虎 昭和大学, 歯学部, 助手 (20384323)
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Keywords | 歯根膜細胞 / 腱・靭帯マーカー分子 / 歯根膜マーカー分子 / Side population細胞 / 幹細胞 / 多分化能 / 中胚葉系前駆細胞 |
Research Abstract |
新規歯根膜マーカー分子の同定を目的として、本年度は培養ヒト歯根膜細胞を使用し、(1)骨・軟骨分化誘導過程における各種腱・靭帯マーカー分子、歯根膜マーカー分子の発現動態の検討と、(2)培養ヒト歯根膜細胞中に存在するSide Population(SP)細胞の特徴の検討を行い、以下に示す結果を得た。 (1)骨・軟骨分化誘導過程における各種腱・靭帯マーカー分子、歯根膜マーカー分子の発現動態 (1)培養ヒト歯根膜細胞(HPL cells)、ヒト骨髄間葉系幹細胞(HMSC)は共に、各種腱・靭帯マーカー遺伝子(Scleraxis, GDF-5)、歯根膜マーカー遺伝子(Periostin, PLAP-1,Byglycan, Decorin)を発現していたが、PLAP-1はHPL cellsで発現が強く、COMPはHMSCで発現が強かった。 (2)HPL cellsにおいて、骨分化誘導で発現が上昇する遺伝子はPLAP-1,Decorin, Scleraxisであり、抑制される遺伝子はPeriostin, Byglycan, GDF-5であった。 (3)HPL cellsにおいて、軟骨分化誘導で発現が上昇する遺伝子はPeriostin, PLAP-1,Byglycan, Decorinであり、抑制される遺伝子はScleraxis, GDF-5であった。 したがって、骨・軟骨分化誘導に伴う各腱・靭帯マーカー分子、歯根膜マーカー分子の発現動態は異なることが明らかになった。 (2)培養ヒト歯根膜細胞中に存在するSP細胞の特徴 (1)HPL cells中で平均0.02%のSP細胞の存在が確認された。 (2)gene expression profile解析の結果から、CD73(SH3/SH4 antigen)の遺伝子発現はSP細胞以外のmain population(MP)細胞と比較してSP細胞で高く、一方、type I, type III collagen, PLAP-1,periostin, decorinなどの細胞外基質の遺伝子発現はMP細胞で高かった (3)SP細胞はMP細胞と比較して細胞増殖能と骨・脂肪への分化能が高く、またSP細胞のみ血管内皮細胞へ分化した。 したがって、HPL cells中のSP細胞分画は種々の中胚葉系前駆細胞リッチな細胞集団であると考えられる。
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