2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592269
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
小林 誠 Showa University, 歯学部, 講師 (80186767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡松 良昌 昭和大学, 歯学部, 助教 (50286845)
高田 貴虎 昭和大学, 歯学部, 助教 (20384323)
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Keywords | 歯根膜細胞 / 骨髄間葉系幹細胞 / 軟骨分化誘導 / TGF-β3 / 腱・靱帯マーカー分子 |
Research Abstract |
本年度は、軟骨を誘導する条件下で培養したヒト歯根膜(HPL)細胞とヒト問葉系幹細胞(HMSC)における種々の腱・靭帯マーカー分子の発現動態と、TGF-β3がHPL細胞におけるこれらの分子の発現に及ぼす作用の検討を行い、以下に示す結果を得た。軟骨を誘導する条件下で培養したHPL細胞とHMSCにおける種々の腱・靭帯マーカー分子の発現動態(1)両細胞をTGF-β3含有軟骨分化誘導培地(CDM)でペレット培養すると、HMSCは軟骨細胞に分化したが、HPL細胞は分化しなかった。(2)培養開始1,2週後において、Periostin,Periodontl ligament associated protein-1(PLAP-1),Biglycan,Decoririの遺伝子発現はコントロールと比較して増加し、一方Cartilageoligomeric protein(COMP),Growth and differentiation factor-5(GDF-5)の遺伝子発現は減少し、Scleraxis遺伝子の発現は変化しなかった。(3)培養開始3週後において、HMSCではCOMPの発現がコントロールと同等であったのに対し、HPL細胞では増加した。TGF-β3がHPL細胞におけるこれらの分子の発現に及ぼす作用(1)TGF-β3はHPL細胞におけるPeriostin,PLAP-1,Biglycan,Scleraxis,COMPの発現を促進し、一方GDF-5の発現を抑制し、Decorinの発現を変化させなかった。
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