2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能イメージングを用いた口腔内慢性疼痛の新しい診断法と治療効果の客観的評価
Project/Area Number |
18592290
|
Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
苅部 洋行 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 教授 (50234000)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 善朗 日本医科大学, 医学部, 教授 (20213663)
舘野 周 日本医科大学, 医学部, 講師 (50297917)
岡田 智雄 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (10169112)
石井 隆資 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (10232232)
|
Keywords | 医療 / 歯学 / 脳 |
Research Abstract |
1.対象患者の選択 日本歯科大学附属病院心療歯科センターで調査対象として選択された患者に対して、本人の同意を得た上で、精査・加療のため日本医科大学付属病院精神神経科への紹介を行った。 日本医科大学付属病院精神神経科では、研究分担者の精神科医師による詳細な身体疾患の除外診断と他の精神疾患の鑑別診断が行われ、その結果、本年度期間内に疼痛性障害と診断された者2名が対象患者として選択された。 2.脳血流量SPECTの測定 疼痛性障害と診断された対象患者は、ベースラインの脳血流量評価として、123I-IMPによるSPECTが施行された。 3.薬物療法と症状の評価 研究分担者の精神科医師により、対象患者に対しては疼痛性障害の治療に一般的に用いられる抗うつ薬一(paroxetine)による治療が行われた。1か月毎に、ベースラインと同様にVASによる痛みの症状の評価を行った。また、同時に健康関連QOLの障害度をSF-36,心理・性格特性をSDS,STAIにより、評価を行った。これらの症状の評価は、薬物療法開始後6か月まで行い、現在もこれらの評価は継続している。 4.正常対照者データベースの構築 正常対照者2名についても、研究内容を説明し、同意を得られた者に対し、ベースラインの評価と脳血流量SPECTの定量測定が行われた。これらの正常対照者から得られた脳血流量SPECTのデータは、データベースとして保存され、今後3D-SSPを用いて対象患者群と比較を行う予定である。
|