2008 Fiscal Year Annual Research Report
音環境におけるヒトの話声が患者に及ぼす心理的・身体的影響
Project/Area Number |
18592314
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
大倉 美穂 Kawasaki University of Medical Welfare, 医療福祉学部, 講師 (10259591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深井 喜代子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (70104809)
浅利 正二 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (40175857)
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Keywords | 音環境 / 感受性 / 話声 / 病棟 |
Research Abstract |
研究の目的は健康な時に生活していた環境とは物理的にも社会的にも異なる環境で療養しなければならない患者に、よりよい療養環境を提供するための看護ケアが何かを追求することである。平成20年度ではヒトの音に対する感受性が生活の場の音環境に影響を受けるかどうかの調査について最終的な分析検討を行った。同じ生活環境で長期間生活している学生寮の女子学生を調査対象とした。調査は1回目入寮当初と2回目入寮4〜6ヶ月後の計2回行った。その結果、生活の場の音環境の種類によって「うるささ」の感じ方が違うことがわかった。特に、談話室(ラウンジ)からの笑い声や話声、TV音が生活の場の音環境の人はうるささを強く感じていた。そして、音に対して敏感な人はその人が生活する音環境において不快さやうるささを感じていることがわかった。また、同じ生活環境で長期間生活をしていると音に対する感受性(敏感さ)はやや軽減するが、生活の中での音環境に対する不快感やうるささは増加してくることが明らかとなった。これらのことから、患者が療養生活を送るとき、住み慣れた場所以外(病院等)での生活時間が長期化すれば不快感やうるささが増加し、音環境による苦痛が出現してくる可能性が示唆された。また、本年度は臨床で発生している話声に関する研究が研究協力施設での本格的な実施となるように調整を行った。患者によりよい療養環境を提供するために今後も継続して臨床での音環境に対する追究を行う。
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Research Products
(1 results)