2007 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の論理委員会における症例コンサルテーション機能の現状と課題
Project/Area Number |
18592316
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中尾 久子 Kyushu University, 医学研究院, 准教授 (80164127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤林 朗 東京大学, 医学系研究院, 教授 (70221710)
大林 雅之 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (50176989)
家永 登 専修大学, 法学研究科, 教授 (30265706)
樗木 晶子 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60216497)
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Keywords | 倫理委員会 / 症例コンサルテーション / 組織的対処 |
Research Abstract |
1.本年度は、平成18年度に行った一次調査の結果を集計して分析を行い、検討した内容を報告した。一次調査は日本病院機能評価の認定を受けた全病院の看護職(2,146施設)に、倫理的問題の認識、対処、倫理委員会、症例コンサルテーション、今後の取組み等の無記名の質問紙調査を行ったため、対象となった全ての施設に調査結果の概要をまとめて紙面で報告した。また、関連学会での発表と討議、関連学会誌等へ研究成果の投稿を行った。結果の公表や意見交換を通して考察を深めることができた。 2.一次調査の回答者で二次調査(面接調査)への協力を申し出た看護者を対象に面接調査を行った。倫理的配慮として、依頼文書に研究目的、方法、研究参加の自由、個人情報の守秘について説明し、同意を得た場合の協力を依頼した。倫理的問題に対する過去や現在の組織的対処などを具体的に調査することにも協力が得られた全国各地の病院の看護職に対して面接調査を行った。一次調査(無記名の質問紙調査)では十分に把握できない内容があったが、二次調査で面接して聞き取り調査を行うことにより、より具体的に過去・現在の取組みや課題について聞くことができ、量的データを質的側面から検証する上で貴重な調査となった。 3.今後は、2年間の基礎研究から得た知見(施設間での取組みの差、組織的取組みに関する個人や管理者の認識と行動力の影響、組織的対処の推進と問題の軽減、解決のへの推進の関連性など研究課題についての因子や条件など)について更に研究者間で検討し、今後、設置増加が予測される倫理委員会および、現在の倫理委員会における症例コンサルテーションに対する機能め充実・推進に資することができる提言をまとめたいと考える。
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Research Products
(7 results)