2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護教員のインストラクショナルデザイン力の開発に関する研究
Project/Area Number |
18592317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
森田 敏子 熊本大学, 医学部, 教授 (30242746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 保子 信州大学, 医学部, 教授 (50269560)
岩本 テルヨ 熊本大学, 医学部, 教授 (80285444)
木原 信市 熊本大学, 医学部, 教授 (30128269)
木子 莉瑛 熊本大学, 医学部, 講師 (40253710)
南家 喜美代 熊本大学, 医学部, 助手 (80264315)
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Keywords | 看護教育 / 看護教員 / インストラクショナルデザイン / 教育力 / ID |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護教員のインストラクショナルデザイン(以下ID)力の実態を明らかにし、ID力を高めることにある。IDの要素を抽出して調査項目を作成するために、研究に協力が得られた看護教員に半構造的面接を行ったが、現時点で看護教員はIDの基礎知識がなく、要素は抽出できなかった。そこで、IDの専門家にスーパーバイザーを受け、自記式調査用紙を作成した。その後、IDについてワークショップを開催し、参加者を研究対象とした。研究対象者に、研究目的と研究方法を説明し、研究は自由意思で参加できること、参加しなくてもワークショップで不利益を被ることはないこと、いつでも辞退できること、得られたデータは研究目的に使用し、個人が特定されることはないこと、プラーバシーは保持されることを文書で説明し、同意を得た。 事前調査は、ワークショップ参加者に自記式調査用紙を郵送し、事後調査はワークショップ終了後に記入していただき、研究協力の意思がある者は投書箱に入れる方法で回収し、前は25人(83.3%)、後は23人(76.7%)から回収できた。 前調査では、全員が「IDは、はじめて聞いた」と回答し、事前に知っている者はいなかった。<良い授業をするために重要なことは何か>について、カテゴリー分析した結果、前は「教員の話術14.3%」「内容の理解14.3%」が同率1位で、以下「教師の人間性(熱意など)11.4%」、「教育方法11.4%」、「授業の構成9.1%」、「教材8.6%」などが抽出された。後は、「出口:到達目標の明確化18.0%」、「入口:前提条件、レディネス把握12.0%」、「教育方法11.3%」「内容の理解9.8%」、「教師の話術7.5%」。「学習者の学習意欲を喚起する7.5%」などが挙げられ、IDの基礎が理解できたことが明らかになった。看護教員のID力はこれから開発していく必要性が明確になった。
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