2006 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国を対象とした「感染看護教育プログラム」の開発
Project/Area Number |
18592319
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
垣花 シゲ 琉球大学, 医学部, 教授 (50274890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 恵美子 琉球大学, 医学部, 講師 (00223503)
トーマ クラウディア 琉球大学, 大学院医学研究科, 助手 (40325832)
赤嶺 依子 琉球大学, 医学部, 教授 (20305189)
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Keywords | 発展途上国 / 感染看護 / 教育プログラム / 院内感染 / 看護師 / エビデンス / 標準予防策 / 感染対策 |
Research Abstract |
本研究は国際化時代の今日、国際感染症の脅威にさらされている発展途上国の危機に対処するために、感染対策において重要な役割を担っている看護師を対象とした系統的な感染看護教育プログラムを開発することを目的としている。本研究はラオス国ビエンチャン市で実施することとした。方法として、教育対象者(看護師)が勤務する病院における「院内感染のエビデンス」を教材として用いることにより、院内感染を強く意識させ、標準予防策の重要性を理解させる。さらに、教育対象者と協働して院内感染のエビデンスを調査することにより感染対策の評価方法を理解させるという手法を採用した。従って、本年度は「感染看護教育プログラム開発」支援組織構築と「院内感染のエビデンス」調査準備に重点をおいた。ラオス国保健省からの「外国人の保健医療分野における研究」の許可が9月に降りた(申請から約3ヶ月を要した)。まず、ラオス国を平成18年9月と平成19年1月の2回訪問した。9月の1回目の訪問では関係各機関を訪問し、研究に対する協力を依頼した。訪問先は保健省および活動拠点であるCLE(Center for Laboratory and Epidemiology)、医療技術学校、マホソト病院、セタチラート病院であった。拠点になるCLEでは、研究スタッフと具体的なターゲットである院内感染のエビデンスの調査開始時期を平成19年1月とするなど詳細に討論した。また、必要な器材についても確認した。1月の2回目の訪問では、調査スタートに際し、院内感染対策委員会を含む核となる看護師を一同に集めて検体収集方法を説明した。また、検体搬送や保管に必要な器材を病院に届けた。院内感染のエビデンスの具体的な調査手順は、手術創部や血管内留置カテーテル、膀胱ない留置カテーテル、痰の吸引または人工呼吸器装着患者で発熱や膿、色のついた痰の増加等のある患者から検体を採取する。すでに、院内感染のエビデンスである検体採取はスタートしている。
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Research Products
(1 results)