2007 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国を対象とした「感染看護教育プログラム」の開発
Project/Area Number |
18592319
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
垣花 シゲ University of the Ryukyus, 医学部, 教授 (50274890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
當間 孝子 琉球大学, 医学部, 教授 (10145526)
久田 友治 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (60178001)
古謝 安子 琉球大学, 医学部, 講師 (30305198)
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Keywords | 発展途上国 / 感染看護 / 看護教育 / 国際看護 / 院内感染 |
Research Abstract |
本研究は国際化時代の今日、国際感染症の脅威にさらされている発展途上国の危機に対処するために、感染対策において重要な役割を担っている看護師を対象とした系統的な感染看護教育プログラムを開発することを目的としている。最終目的は発展途上国の看護師が、今後、自立して院内感染対策を実施していくことである。 方法として、教育対象者(看護師)が勤務する病院における「院内感染のエビデンス」を教材として用いることにより院内感染を強く意識させ、標準予防策の重要性を理解させる。さらに、教育対象者と協働して院内感染のエビデンスを調査することにより感染対策の評価方法を理解させるという手法で行った。 院内感染のエビデンスの調査は、昨年度立ち上げた教育プログラム開発チームを中心に、平成19年1月からスタートした。まず、対象施設であるセタチラート病院、マホソト病院の入院患者に対して感染の徴候・症状に関するアンケート調査を行い、徴候を有する患者から検体(尿、痰、感染部位の膿等)を採取した。採取した検体から分離された主な病原菌は黄色ブドウ球菌、緑膿菌等である。19年度は9月にラオスを訪問し、関係者と進捗状況及び問題点について協議した。その結果、膿や尿混濁が見られるが38.5度以上の発熱者が少ないという問題点があり、発熱以外の徴候を示す患者から検体を採取するという方法に計画を一部修正した。1年間で2つの病院から感染徴候を示す患者として約39件の報告があり、それらの検体から黄色ブドウ球菌が5株、緑膿菌が8株分離されている。対象施設の看護師はアンケート調査と検体収集に対して非常に関心を持って計画に参加している。
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Research Products
(3 results)