2008 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国を対象とした「感染看護教育プログラム」の開発
Project/Area Number |
18592319
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
垣花 シゲ University of the Ryukyus, 医学部, 教授 (50274890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
當間 孝子 琉球大学, 医学部, 教授 (10145526)
久田 友治 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (60178001)
古謝 安子 琉球大学, 医学部, 講師 (30305198)
太田 光紀 琉球大学, 医学部, 助教 (80457689)
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Keywords | 発展途上国 / 感染看護 / 国際看護 / 院内感染 / 看護教育 |
Research Abstract |
最終年度にあたる本年度は、1.院内感染のエビデンス調査結果の分析検討、2.ラオス国側との検査結果についての討論、3.今後の調査および対象施設における教育的な継続を検討した。 1.院内感染のエビデンス調査結果 平成19年1月〜20年12月の24ヶ月にわたって、ラオス国の2病院を対象に院内感染のエビデンスをアメリカCDCの院内感染のクライテリアに基づいて調査を行った。症状から院内感染を疑い、アンケートおよび検体採取を行った患者はM病院が53名、S病院が6名だった。M病院の53名からPseudomonas aerugoinosaが10株、Staphylococcus aureus4株、Klebsiella1株が分離された。S病院では9名からPseudomonas aerugoinosaが1株、Pseudomonas spp.1株が分離された。 2.ラオス国側との検査結果についての討論 24ヶ月の調査で院内感染の調査結果としては、M病院から15株、S病院から2株が検出され、合計17株の検出となった。検体の採取は、手術創、気管内チューブ、点滴刺入部、膀胱留置カテーテルからだった。2病院の違いは病床数や手術症例数の差によるものと考えられた。また、両病院とも平均入院日数が短いため退院後に症状の出現の可能性が推測される。しかし、退院後は近隣の病院又は診療所での経過観察になるため退院後の把握は行えない現状があった。 3.今後の調査および対象施設における教育的な継続を検討 検体の収集数が予定よりかなり少ないため、平成21年度も検体の収集を継続することになった。また、院内感染の概念が医療従事者にあまり理解されてないことが、結果に関する討論の過程で明らかになった。今後は、ワークショップやセミナーを開催し、今回の結果をフィードバックするとともに院内感染の概念と予防対策についての研修をひらく必要性が確認された。
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Research Products
(2 results)