2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者自身の睡眠覚醒リズムに合わせるケアの評価研究
Project/Area Number |
18592320
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
角濱 春美 Aomori University of Health and Welfare, 健康科学部, 准教授 (30256359)
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Keywords | 看護学 / 老化 / 認知症 / 睡眠 / 睡眠覚醒リズム / 活動 / ADL / 活動計 |
Research Abstract |
1.目的 低ADL高齢者の睡眠覚醒パターンの分類を行い、対象特性との関連性を見出し、分類方法を確立することである。今年度は目標対象者数150例のうち、50例のデータ収集を行い、睡眠データと対象特性とを検討した。 2.方法 対象は老年期病棟及び老人福祉施設に入所している、家族から同意が得られた、自力移動ができない高齢者である。データ収集方法は、睡眠覚醒パターンは活動計を腕に装着し、1分毎に睡眠か覚醒かの判定を行った。対象特性は、疾患名、使用薬剤、認知レベル、ADL、問題行動、日中の表情、身体拘束の有無、光量、音量、離床時間、睡眠を阻害する症状とし、カルテ調査、スタッフへのインタビュー、日中の観察によってデータ収集を行った。 3.結果 睡眠状態は、睡眠時間は平均12時間を越えていた。夜間の睡眠時間は一般成人と同様の7時間程度であり、日中の睡眠時間が延長し、日中と夜間の差が少ない生活になっていると考えられた。睡眠の分断が高度であり、睡眠・覚醒ともに持続時間が短く、多相性の睡眠覚醒パターンになっている者がほとんどであった。対象者の実態は、認知レベルは重度〜中等度であった。リハビリテーションが行われている者は、レクリエーションも受けており、離床回数が多く離床時間が長かった。リハビリテーションが行われていない者で経口摂取ができる者については食事が主な離床の機会であり、経口摂取のできていない者はほとんど離床せずにベッド上で生活していた。今後、活動の状態と睡眠覚醒パターンの関連性を検索することで、有効なケア方法が導き出せると考えられる。
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