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2006 Fiscal Year Annual Research Report

手術療法を受けたがん患者のリンパ浮腫に対する支援プログラムの開発と評価

Research Project

Project/Area Number 18592342
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

二渡 玉江  群馬大学, 医学部, 教授 (00143206)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 礒部 有紀子  群馬大学, 医学部, 助手 (50375557)
神田 清子  群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
中西 陽子  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教授 (50258886)
廣瀬 規代美  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80258889)
Keywordsがん患者 / リンパ浮腫 / 手術 / リンパ浮腫ケア / 質問紙調査 / 質的研究
Research Abstract

今年度は、2つの研究を実施した。結果の概要を以下に示す。
1.がん患者のリンパ浮腫に対する看護ケアの取り組みと患者・家族指導に関する実態調査
乳がん、婦人科がん患者に対するリンパ浮腫への取り組みの実態を把握する目的で、看護部長宛に葉書にて調査趣旨を送付し、協力承諾が得られた施設(190)に質問紙を郵送した。回答の得られた135施設について分析した。
リンパ浮腫予防のためのケアを全手術患者に実施している施設は31.5%でリスクが高い患者には43.5%が実施していた。浮腫が発生したがん患者へのケア内容は浮腫症状の苦痛の有無と程度、スキンケアの必要性と方法、皮膚損傷予防の必要性と注意点、体に負担をかけない日常生活上の注意点などが上位を占めた。ケア方法は口頭指導、デモンストレーション、既存資料やパンフレットの使用などが多かった。ケア実施上の困難としては専門家の不足、ケア体制の未確立、診療報酬に結びつかないなどが挙げられた。
今後必要なケアとしては、保保険適応診療の確立、セルフケア支援の充実、心理・社会的側面のケアの充実などが上位を占めた。
2.リンパ浮腫のあるがん患者の日常生活の困難と対処方法に関する質的研究
対象者が通院する施設の倫理審査委員会の承認を得て、40〜60歳代の4名の婦人科系がん愚者に面接を行った。
生活上の困難としては、正座や長時間の同一体位などの体位の制限、ヒールの高い靴や左右同一サイズの靴が履けないなどが語られた。また衣生活面ではスカートがはけない、ロングスカートが多くなった、ストレッチ式のズボンが多くなったなどの制約が聞かれた。
日常生活の工夫では、疲れたら休む、就寝中の挙上などが挙げられた。リンパ浮腫に対する思いでは、浮腫出現時は「何が起こったかわからない」と認識し、受診時は「浮腫は完治が困難」と告げられショックを受けていた。リンパ外来に通院し、家族や医療者の協力・励ましによって、「浮腫とつきあっていくしかない」と考えるようになっていた。
一連の過程を振り返って、術後早期の段階からの情報提供の必要性が示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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