2009 Fiscal Year Annual Research Report
母親の健康への関心を高め生活習慣改善を促す支援が,幼児の生活習慣に与える影響
Project/Area Number |
18592343
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中村 伸枝 Chiba University, 大学院・看護学研究科, 教授 (20282460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 奈保 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 講師 (10291577)
沖 奈津子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (70513985)
三瀬 尚子 (内山 尚子) 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (40513940)
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Keywords | 看護学 / 生活習慣 / 幼児 / 母親 / 健康への関心 |
Research Abstract |
本課題は、幼児とその母親に焦点をあて、母親が自分の健康に関心を寄せ生活習慣を整えていくことを促進することにより、母親の健康増進を図るとともに幼児の生活習慣が改善することを目指している。平成21年度は、2~3年目に子育て支援センターで行った「幼児をもつお母さんの健康教室」における計測データ(骨密度・体脂肪・身長・体重)と生活習慣調査の結果を分析した。 その結果、本活動に参加した母親は、肥満傾向の者は少ない一方で、骨密度が低い者が約1/3を占めており、骨密度が低い母親は好き嫌いが多くやせ傾向であった。また、約1/4の母親は食事や間食の時間が不規則であり、16%の母親は朝食の欠食の問題を有していた。母親が自身の食習慣への関心が高いことは、幼児が脂肪を多く摂りすぎないこと、生活リズムへの関心が高いことは、幼児が間食の量や時間を決め間食を取りすぎないことと関連がみられた。これらは、生活習慣病につながる食習慣であるとともに、先行研究の結果から、小学生時代の習慣が思春期以降まで継続しやすい食習慣でもあった。従って、幼児期からこれらの食習慣を身につけないためには、母親の食習慣や生活リズムへの関心を高める支援が効果的と考えられた。骨密度を高めるためには、食事、身体活動、禁酒・禁煙など様々な生活習慣への働きかけが必要であるため、骨密度に対する関心を高めることに焦点をあてて生活習慣の改善につなげていく方策も意義があると考えられた。また、平成21年度には、これまでの「幼児をもつお母さんの健康教室」で最も評価が高かった検診の内容を発展させてパンフレットを作成し「お母さんとお子さんの健康-検診と予防接種-」を開催した。母親から高い評価が得られ、健康支援の資源が少ない子育ての時期にある主婦を対象とした支援の場として、子育て支援センターでの活動は意義が大きいと考えられた。
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Research Products
(2 results)