2008 Fiscal Year Annual Research Report
家族形成過程における家族機能に影響する要因の概念モデル構築
Project/Area Number |
18592344
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 あけみ The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 講師 (90273507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳吉 桂子 京都大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50254470)
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Keywords | 家族機能 / 生活リズム / 育児期 / ソーシャルサポート |
Research Abstract |
新しい家族成員を迎える家族の家族機能に影響する要因を縦断的デザイン(妊娠末期・産後2ヵ月・産後6ヵ月)で、家族機能尺度(FAD)を用いて探求し、個々の成員と一単位の家族双方にとって実践に提供が可能な妊娠末期から産後6ヵ月にかけての「家族形成過程における家族機能に影響する要因の概念モデル」を構築した.関西・関東にある3か所の施設の両親学級においてリクルートされ、計3回のデータ収集に有効回答であった78組のカップルを対象とし、記述統計・repeated measured ANOVA(初経別を調整)により、以下の項目を分析した. 1.妊娠末期から産後6ヵ月の健康な形成期家族において、家族機能に影響する要因とは、「日常生活リズム」「職業上のストレス」「暮らしむき」「育児についてのソーシャルサポート」であった. 2.【妊娠末期】【産後2ヵ月】【産後6ヵ月】のうち・家族機能は、【産後2ヵ月】が他の2時期よりも低くなった。 3.家族機能に影響する要因は、【妊娠末期】には、「日常生活リズム」「職業上のストレス」であったが、【産後2ヵ月】および【産後6ヵ月】には、「日常生活リズム」「育児についてのソーシャルサポート」と変化した. 4.2.における夫婦間の性差は、【産後2ヵ月】の起床・就寝時刻についての日常生活リズムについて、女性のみ家族機能に影響する要因であった.
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