2007 Fiscal Year Annual Research Report
非配偶者間の生殖補助技術を用いて親になるカップルへの家族形成支援に関する研究
Project/Area Number |
18592345
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
清水 清美 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 講師 (70323673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長沖 暁子 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (80118984)
柘植 あづみ 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90179987)
日下 和代 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (40302872)
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Keywords | 非配偶者人工授精 / 家族どくり / 準備教育 |
Research Abstract |
本年は、非配偶者間の生殖補助技術を用いて親になるカップルへの家族形成支援として、医療者として具体的に何が出来るか検討するため、5回連続のセミナーを医療者向けに計画・実施した。 また、セミナーは一般公開し生殖医療に関心のある当事者、研究者、ジャーナリストの参加も受け入れ、幅広く意見を徴収した 第1回「医療現場からの提案」では、AIDを実施する医療者の立場から現状報告と今後の課題について提案いただいた。第2回「DCを利用した人(親)から見た日本の医療と社会」では、AIDで親になった人の立場から現状と今後の課題を、また、第3者の卵子・精子を利用して親になった人をサポートするカウンセラーの立場から現状と今後の課題について提案いただいた。第3回「子どもの立場から見たAIDの問題と要望」では、AIDで生まれた人の立場からの現状と今後の課題を、米国で日本から卵子提供や代理懐胎をもとめて渡米するカップルをオーガナイズするファーティリティー・センター長の立場から現状と今後の課題を、欧米諸国におけるAIDで生まれた子どもたちの現状と今後の課題を研究者の立場から提案いただいた。第4回DCをめぐる法と制度では、生殖医療を取り巻く法の側面からの現状と今後の課題を、生命倫理学者の立場から日本の生殖医療の現状と今後の課題を提案いただいた。 本セミナーにおいて当事者や当事者よりの医療者やソーシャルワーカー、研究者からの発言は、不妊で悩んでいる一時だけの夫婦を対象にするのでなく、半世紀後も見据えた家族のあり方をも含めた情報提供や支援のあり方を示唆するものであった。
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