2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592347
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
亀田 幸枝 Kanazawa University, 保健学系, 助教 (40313671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 啓子 金沢大学, 保健学系, 教授 (60115243)
田淵 紀子 金沢大学, 保健学系, 准教授 (70163657)
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Keywords | 出産 / 教育 / 効果 / 縦断的研究 / 妊婦 |
Research Abstract |
1.研究目的 我々は、質の高い出産準備教育を提供することを視座に据えている。本研究課題は、小集団を対象とした出産準備クラスの効果を明らかにすることを目的としている。出産準備教育のねらいは、妊婦が妊娠生活をコントロールし自身が望む出産に向けて主体的に取り組めるよう支援する、すなわち妊婦のエンパワメントを支援することである。平成19年度は、1)評価指標の1つとして平成18年度に作成した妊婦の心理的エンパワメントを測定する尺度原案の信頼性・妥当性の検討、2)作成した尺度等を用いて、出産準備クラスの効果について調査することを目的とした。 2.平成19年度の研究成果 1)妊婦の心理的エンパワメント尺度の信頼性・妥当性の検討 北陸地方の産科施設で健診を受けている妊婦を対象に同意を得て無記名自記式質問紙調査を行った。探索的因子分析等により尺度項目の決定と構成概念妥当性を検討し、基準関連妥当性の検討にはHealth Locus of Control尺度を用いた。また、信頼性についてはクロンバックのα係数を算出した。結果、妊婦の心理的エンパワメント尺度は「自己効力感」、「将来のイメージ」、「セルフ・エスティーム」、「周囲からの支持・保証」、「家族が増える楽しみ」の5因子27項目で構成された。Health Locus of Control尺度との相関係数はr=0.517、クロンバックのα係数=0.89であり、本尺度の妥当性と信頼性は概ね支持された。 2)出産準備クラスの効果に関する調査 作成した尺度等を用いて、出産準備クラスの前、クラス直後、1ヶ月後の3時点においてクラスの効果に関する調査を行った。分析に必要な対象数を確保するために、調査期間を平成20年度まで延長した。
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