2008 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術熟達化のための教育方法の開発および評価に関する研究
Project/Area Number |
18592348
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
酒井 明子 University of Fukui, 医学部, 教授 (30303366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 浩子 福井大学, 医学部, 教授 (20300171)
磯見 智恵 福井大学, 医学部, 講師 (40334841)
月田 佳寿美 福井大学, 医学部, 講師 (50303368)
麻生 佳愛 福井大学, 医学部, 助教 (80362036)
見浪 護 福井大学, 工学研究科, 教授 (80262608)
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Keywords | 看護技術 / 熟達 / 評価 / 身体侵襲 / 臨床看護 / 演習 / ロボット / 採血 |
Research Abstract |
平成20年度は、身体侵襲を伴う看護技術(採血)の看護動作によって生じる患者の身体反応動作を分析し、看護実践能力を高めるためにロボットに必要な機能を検討し、看護教育学会と看護科学学会で成果を発表した。 1. 本研究では、生体模擬ロボットの感情表現が変化したとき、採血行為区間の学生の脈拍数が変化したことから緊張感をもって演習できていることが示唆され、また、生体模擬ロボットは、腕モデルによる演習よりも人体に近く、学習効果が高いことが示唆された。しかし、学生は生体模擬ロボットの表情や身体反応は観察しているが、その反応に対する対応ができていないと感じていることから、表情や身体反応から対処が可能となるシステムの開発が課題であることが明確になった。 2. 看護実践能力を高めるためにロボットに必要な機能としては、「繊細な確認が可能な機能」として、血管の弾力、深さ、血管の走行が人体に近いこと、確実な穿刺を逆血で確認できること、患者の表情から苦痛が確認できること、「リラックスと安心のための機能」として、アイコンタクトによって表情が変化する機能、リラックスさせるための笑顔の自然さ、「環境調整をキャッチする機能」として、やりやすくスムーズにできる体勢、枕の位置を調整、導線を考えた位置に物品を配置、「苦痛への配慮の有無で反応する機能」として、皮膚をしっかり伸展、手早く流れるような動き、駆血帯が直接皮膚にあたらない、両手のバランスで時間を短縮、「予測的行動のための説明で反応する機能」として次の行動がわかりやすい説明、次の行動を実際にやってみせる、戸惑う前に現状を伝える。以上の機能の精度をさらに高める必要性が確認できた。
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Research Products
(2 results)