2008 Fiscal Year Annual Research Report
実践力の向上をめざした術後看護用コンピュータ教材の学習効果及び個人特性との関係
Project/Area Number |
18592349
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
竹内 登美子 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (40248860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 好美 岐阜大学, 医学部, 教授 (10252149)
高橋 由起子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (90313915)
小澤 和弘 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (20336639)
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Keywords | e-learning / コンピュータ不安 / 個人特性 / 脱臼予防 / LOC / 学習効果 |
Research Abstract |
【目的】研究者らが開発した「術後脱臼予防の看護用教材」を使用し、コンピュータ教材の利用という学習特性と、学習者の個人特性との関係を明らかにする。 【方法】看護学科3年生を対象とし、200X年2月に大学の情報処理室で実施した。測定用具はLocus of Control尺度(LOC;鎌原ら,1982)とコンピュータ不安尺度(不安;小川,1990)、および事前・事後調査票を用いた。またA大学倫理審査委員会の承認を得て実施した。 【結果】e-learningを実施した学生は、57名(93.4%)であった。 1)個人特性:LOCの平均点と標準偏差は50.33±5.10であった。不安尺度の平均点は「不安・緊張」が15.61±5.46、「嫌悪回避」が16.70±4.65、「非効率感」が13.49±3.24であった。 2)学習効果と個人特性との関係:LOCの得点上位・下位30%を抽出し、上位30%を内的統制型(n=18)、下位30%を外的統制型(n=17)として、学習効果と不安および教材評価との関係をみた。その結果、両者における学習効果には有意な差が認められなかった。しかし、外的統制型の方が内的統制型よりも「コンピュータ嫌悪回避」の得点が有意に高かった(p<.05)。また、「教材の操作性・画面構成・全般」の評価等は、外的統制型の方が内的統制型よりも有意に低かった(p<.01)、(p<.05)。 【考察】本研究では、外的統制型と内的統制型の学習効果に差は認められず、e-learning学習の効果には認知特性による差は無いと考えられた。また、外的統制型の方が内的統制型よりもコンピュータ嫌悪回避が上手くできず、教材評価も低いという回答を得たことより、外的統制型の者がe-learning学習を開始する際には、嫌悪感情を減じて効力感を高める支援の重要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)