2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護師のための小児救急「電話トリアージ・マニュアル」の開発に関する研究
Project/Area Number |
18592375
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
加固 正子 Niigata College of Nursing, 看護学部, 教授 (00233677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 明子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (70279850)
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Keywords | 小児救急 / 看護師 / 電話トリアージ / マニュアル |
Research Abstract |
平成19年度は、救急外来で電話対応を行う看護師のための「電話トリアージ・マニュアル」の開発研究の2年目であった。 平成18年度までの研究成果を国内3つの学会に発表し、小児看護、小児医療および救急看護に携わる専門家との意見交換を広く行った。新しい発見は、日本国内でも医療保険会社が電話相談サービスを提供している施設の看護師との情報交換で、電子化はされていないものの医師との共同で開発されたマニュアルや独自の研修・教育システム、電話とパソコンンによる全国医療施設情報などを活用したサービスの概要について東京都千代田区の施設の視察を実現した。ここでのマニュアル使用状況、その内容、研修方法については、さらに詳細に調査を行う予定である。 小児保健学会では、試作「マニュアル」や海外での電話トリアージの実際について情報交換を行い、小児保健学会内の研究グループの活動の進捗状況について知見を得た。 大阪市で開催された救急看護学会では、救急外来で実際に電話対応をする看護師との意見交換、また救急外来を含めた看護管理者との意見交換を行い、本研修者らが試作したマニュアルや米国での電話トリアージの実際について意見交換を行った。 さらに横浜市で行われた国際看護学会では、欧州の救急外来や電話トリアージ関係者との情報交換を行い、看護師による電話トリアージの必要性やその重要性についての確信を得た。英国、ポルトガルなどでは、救急外来の1つの役割として市民への情報提供と相談の手段として、公的な機関での電子マニュアルを含めた電話トリアージの取り組みが実施されていた。この点についてはさらに情報を得て、我が国における電話トリアージ体制の構築に活かす必要性が認められた。
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Research Products
(4 results)