2006 Fiscal Year Annual Research Report
術後大腸がん患者の適応を促すサポートプログラムが患者のQOLに与える効果の検証
Project/Area Number |
18592376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
水野 道代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (70287051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 美穂 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (60347359)
小野 有里子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (50405065)
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Keywords | 手術 / 大腸がん / 適応 / サポートプログラム / 継続ケア / QOL |
Research Abstract |
1.概要 本年度は、本研究に参加可能と思われる施設を複数募り、承諾の得られた施設でプログラムの説明をおこなった。そして各調査施設で、術後消化器系がん患者の適応過程を構成する要因と要因間の関係性の探索をおこなうためのアンケート調査をおこなった。本アンケート調査で使用された調査票は、サポートプログラムで実施される介入援助の効果を測定する際の指標となる変数を測定するもので、今回の調査には、測定指標の妥当性と尺度の信頼性を確認する目的もあった。また調査を実施しながら、研究協力者となる看護師に、本プログラムで扱う臨床問題とその問題解決のために試みられる介入援助が意図する効果を説明するモデルの理解を深めてもらった。 2.結果 本研究への参加協力が得られたのは、計5施設であった。第1回のアンケート調査の期間は平成18年10月から2月にかけての4ヶ月間で、消化器系がんの診断を受け手術を受けた患者に、術後1ヶ月以内に郵送にて調査用紙の返却を依頼した。この際に合わせて、術後6ヶ月を経過した段階で実施する第2回目の調査への参加の意思を確認した。 各要因とその尺度の概要は以下の通りである。(1)出来事の帰因に関連した問い:「なぜ私にこんなことが起きたのか」という思いの程度を問う、(2)脆弱感への耐性:生活や人生に対する捉え方に関する調査票、(3)ソーシャルサポート:Norbeck Socia1 Support Questionnaire l995 versionの一部、(4)問題解決能力に対する自己評価:病気に関連した負担に関する調査票、(5)クオリティオブライフ:QOL26(発行:金子書房)、(6)人口統計学的情報。 計92部配布した調査用紙のうち58部(回収率は59.8%)が3月14日現在で回収された。調査期間中の調査用紙の配布部数と回収部数は、本介入研究の今後の実施可能性を評価する上で重要な判断材料を提供してくれた。
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