2006 Fiscal Year Annual Research Report
人工妊娠中絶を受ける女性の心理ケアのためのバランスシートの開発と利用に関する研究
Project/Area Number |
18592378
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
杵淵 恵美子 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (60245389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 真理 北里大学, 看護学部, 教授 (20216758)
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Keywords | 看護学 / 人工妊娠中絶 / アンビバレンス |
Research Abstract |
本研究の目的は、人工妊娠中絶を受ける女性が体験するアンビバレントな心理状態を明らかにするバランスシートを作成し、妊娠中絶を意思決定する過程での女性の心理的支援のあり方を明確にするとともに、バランスシートの活用方法について検討する基礎資料を得るこである。バランスシートとは、妊娠中絶の意思決定に際し女性が体験する「妊娠を継続できない」気持ちと「妊娠を継続したい」気持ちの相反するアンビバレントな心理状態を定性・定量的に明らかにしようとする調査票である。 平成18年度においては、主に石川県内において医療施設を受診し人工妊娠中絶を希望した20歳以上の女性を対象として調査を行った。妊娠中絶を希望し手術予約をした女性に対し、書面および口頭にて協力を依頼し、同意が得られた女性に調査票を渡し、留め置きにて回収した。調査票は、妊娠継続(pro-continue)項目24項目、妊娠中断(pro-terminate)項目24項目から成るバランスシートを主内容に、女性の背景、意思決定の方法などから構成した。また、研究代表者の所属する大学の研究倫理委員会に研究計画書を提出し、承認を得て調査を開始した。 研究参加の同意が得られ回収できた調査票はこれまでに48票である。調査票の自由記述欄には女性たちの複雑で揺れ動く気持ちが記入されており、心理状況を分析する上で重要かつ貴重なデータが収集できた。さらに統計的解析を行うためには、バランスシートへの回答内容を整理し多数のデータを収集する必要があり、次年度においても調査を継続していく予定である。
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