2007 Fiscal Year Annual Research Report
人工妊娠娠絶を受ける女性の心理ケアのためのバランスシートの開発と利用に関する研究
Project/Area Number |
18592378
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
杵淵 恵美子 Kanagawa University of Human Services, 保健福祉学部, 准教授 (60245389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 真理 北里大学, 看護学部, 教授 (20216758)
新井 陽子 北里大学, 看護学部, 講師 (90453505)
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Keywords | 看護学 / 人工妊娠中絶 / アンビバレンス |
Research Abstract |
本研究の目的は、人工妊娠中絶を受ける女性が体験するアンビバレントな心理状態を明らかにするバランスシートを作成し、妊娠中絶を意思決定する過程での女性の心理的支援のあり方を明確にするとともに、バランスシートの活用方法について検討する基礎資料を得ることである。 バランスシートとは,妊娠中絶の意思決定に際し女性が体験する「妊娠を継続できない」気持ちと「妊娠を継続したい」気持ちの相反するアンビバレントな心理状態を定性・定量的に明らかにしようとする調査票である。 調査対象は、医療施設を受診し人工妊娠中絶を希望した20歳以上の女性で、手術時の妊娠週数が12週未満の者である。調査票は、妊娠継続(pro-continue)項目24項目、妊娠中断(pro-terminate)項目24項目から成るバランスシートを主内容に、女性の背景、意思決定の方法などから構成した。また、研究代表者の所属する大学の研究倫理委員会の承認を得て調査を開始した。 平成19年度においては、地方都市に加え、都市部で生活する女性にも調査協力を求めデータを収集した。その結果有効回答132票が得られた。対象者の平均年齢は30.3歳、手術時の平均妊娠週数は6.9週であった。パートナーとの婚姻関係がある者は63.4%、過去に妊娠中絶の経験がある者は39.5%であった。また自由記述欄には女性たちの様々な心情がつづられており、質的分析のための貴重なデータが得られた。次年度はこれらのデータから量的・質的分析を行い、結果をまとめ発表していく予定である。
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