2006 Fiscal Year Annual Research Report
運動機能障害のある要介護者への介助方法と生活行動の介入による自立度への効果
Project/Area Number |
18592381
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
藤田 淳子 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (00259433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福録 惠子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90363994)
山田 京子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10269772)
小松 光代 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (20290223)
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Keywords | 脳血管障害 / 介護者 / 要介護者 / 生活行動量 / ADL / 介助方法 / 自立 |
Research Abstract |
【目的】脳血管障害により要介護となった対象とその介護者を対象に、要介護者の自立度を高める日常生活動作の介助方法と日常生活行動のプログラムを検討することを目的に、本年度は、要介護者の状況と介助方法、援助の日課を調査した。【方法】対象は、脳血管障害後遺症による運動機能障害があり、介護保険による要介護認定を受けた対象者とその介護者合わせて6名である。要介護者の状況は要介護認定度、FIM(機能的自立度評価表)、麻痺の評価、筋力、座位保持能力、高次脳機能障害を調査し、要介護者に対しては1日の生活行動調査とあわせて活動量をライフコーダEX(スズケン)を用い測定した。また、介助方法として、寝返り、起きあがり、座位保持、立位、移乗、をとりあげビデオにより介助の方法を検討した。【結果】要介護者の生活は介護の必要量が多い人ほど、食事や排泄などのベーシックなADLを中心に生活行動が組み立てられ、それに合わせ介護者の生活行動も構成されていた。起居動作、移動動作がある程度自立している人は、ベーシックなADLでなく生活関連動作がイベントとなり生活が組み立てられており、介護者の生活動作も要介護者の組み立てに合わせたものとなっていた。全体に介護者の運動量は歩行数で見ると6000〜9000歩であり低いとは言えないが、生活動作や家事動作に費やされる運動が多く、活動量を高める運動による活動は含まれていなかった。介助方法については、それぞれの環境や要介護者の運動機能に合わせて行われているが、動作介助が介護者の負担感に影響しており、楽な介助方法を求めていた。【まとめ】介護者の行う動作介助に対し援助を行うことで、個々に応じた楽な介助方法が実施されるようになると、要介護者の生活行動の組み立てに変化が生じることが期待できる。また、要介護者に対する生活行動に対しても支援が必要である。
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