2007 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者への早期看護介入による学習支援プログラムの構築
Project/Area Number |
18592383
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山本 裕子 Osaka Prefecture University, 看護学部, 講師 (40263272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 由紀 大阪市立大学, 看護学部, 准教授 (80290196)
林田 麗 大阪市立大学, 看護学部, 助教 (10342221)
松尾 ミヨ子 大阪市立大学, 看護学部, 教授 (10199763)
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Keywords | 看護学 / 糖尿病 / 早期看護介入 / 学習支援プログラム |
Research Abstract |
1.学習支援プログラムと評価表の作成 文献検討の結果を踏まえて、学習支援プログラムを作成した。プログラムは月1回、1回1時間、4回シリーズとした。内容は1)糖尿病と合併症について、2)健康食品の有効性と糖尿病の治療について、3)セルフケアの目安について、4)フットケアと歯周病予防について、とした。配布資料を作成し、パワーポイントや食品模型、カロリーブックなどの教材を使用した。評価指標としては、代謝コントロールにHbA1cを、QOLにRAIDを用い、セルフケアの状況や知識については、研究者が設問を作成した。 2.学習支援プログラムの実施 1)目的:糖尿病診断後早期の患者を対象に学習支援プログラムを実施し、その効果を検討する。2)対象:2型糖尿病と診断されて概ね3年以内の内科診療所通院患者。3)方法:平成19年8月〜11月、(1)講義形式、(2)グループディスカッション形式の2通りのプログラムをそれぞれ、毎月第1、第3火曜日に分けて実施した。4)結果:(1)対象者の概要:プログラム(1)男性6名、女性3名、平均年齢:68.6±6.78歳、経口糖尿病薬使用者7名。プログラム(2)男性2名、女性2名、平均年齢:68.5±3.70歳、インスリン使用者1名、経口糖尿病薬使用者2名。(2)プログラムの実際:プログラム(2)では参加者のディスカッションを促したが、意見は個別の治療に関わることに終始した(3)代謝コントロール、QOL、知識、自己管理行動について、プログラム開始前と終了時では変化がなく、2群間でも差は認められなかった。5)結論:外来患者では、患者同士の関係性を築くことは容易ではなく、短時間のプログラムの場でディスカッションを行うことは困難であった。グループダイナミクスを考慮した学習支援プログラムの再検討が必要である。
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