2006 Fiscal Year Annual Research Report
がん疼痛をもつ患者の症状マネジメントに関するセルフケア能力を測定する尺度の開発
Project/Area Number |
18592385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
荒尾 晴惠 兵庫県立大学, 看護学部, 助教授 (50326302)
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Keywords | がん疼痛 / 症状マネジメント / セルフケア |
Research Abstract |
1.研究目的 本研究は、がん疼痛に対する治療を受けている患者の症状マネジメントに関するセルフケア能力を測定する尺度を開発することを目的とする。平成18年度は「がん疼痛をもつ患者の症状マネジメントに関するセルフケア能力を測定する尺度」の開発に取り組んだ。 2.研究方法 1)下位尺度の明確化と質問項目の抽出 2)質問紙の内容妥当性の検討:がん疼痛ケアのエキスパート及びがん疼痛があり外来通院で薬物治療を行っているがん患者を対象とした。 3)質問紙の表面妥当性の検討:がん疼痛ケアのエキスパート及びがん疼痛があり外来通院で薬物治療を行っているがん患者を対象とした。 4)質問紙の内的整合性の検討:がん疼痛があり外来通院で薬物治療を行っているがん患者を対象とした。 3.研究結果 1)下位尺度の明確化と質問項目の抽出:セルフケア能力について演繹的・帰納的に下位尺度の概念を明確にして12の概念と129の質問項目を作成した。 2)質問紙の内容妥当性の検討:129項目の質問紙(案)をがん疼痛ケアのエキスパート7名及びがん疼痛があり外来通院で薬物治療を行っているがん患者20名を対象として実施した結果、質問項目は61項目となった。 3)質問紙の表面妥当性の検討:129項目の質問紙(案)をがん疼痛ケアのエキスパート7名及びがん疼痛があり外来通院で薬物治療を行っているがん患者20名を対象として実施した結果、質問項目は61項目となった。 4)質問紙の内的整合性の検討::61項目の質問紙(案)をがん疼痛があり外来通院で薬物治療を行っているがん患者を対象として調査を行った。回収率は78%であった。I-T相関、因子分析の結果57の質問項目に精錬された。 4.今後の課題 精錬した質問紙を用いて、さらに信頼性、構成概念妥当性の検証を行っていく。
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