2007 Fiscal Year Annual Research Report
外来がん化学療法を受ける患者・家族のセルフケア支援プログラムの開発
Project/Area Number |
18592386
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
掛橋 千賀子 Okayama Prefectural University, 保健福祉学部, 教授 (60185725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若崎 淳子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (50331814)
名越 恵美 吉備国際大学, 保険科学部, 講師 (20341141)
礒本 暁子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助手 (30275367)
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Keywords | 看護学 / がん看護 / 外来がん化学療法 / がん患者と家族 / セルフケア支援 |
Research Abstract |
「研究の目的」 1.一般病院で外来化学療法を受けているがん患者及び家族の身体的、精神的、社会的な療養上の困難及び対処を明らかにする。 2.一般病院で外来化学療法に携わっている看護師のセルフケア支援の問題や取り組みなどを明らかにする。 これらの結果及び国内外の資料や文献、英国の視察からセルフケア支援プログラムを開発する。 「研究の実施」 1については、患者11名、家族15名にインタビューを実施した。患者は化学療法の副作用による苦悩やがんと共生することに伴う様々な脅威を抱きながら、自己コントロール感を獲得しがんと共生していた。家族は患者の不確かな状況に不安を抱きながらも自己コントロールをしながら闘病生活を見守り、孤独感を感じつつも患者の治療継続を支援していた。患者・家族は同じ様な思いをもち治療を継続していたことから1ユニットとしての支援の重要性が示された特に家族は思いを聞いて欲しい、サポートして欲しいというニーズが強かったことから定期的なサポート体制をプログラム化する必要性が明確になった。 2については、看護師10名にインタビューを行った。パンフレット等を活用し指導を実施ているが、心理、社会面での支援や家族への支援は不十分と感じていた。 英国の外来化学療法は、化学療法に携わるために必要な研修を受講した看護師が中心となり、日本では医師が行っている多くの医療的な役割を担い、地域との連携を密にマネジメントをしていた。セルフケア支援においてはパンフレット等を用いた個別的な支援と併せ、電話相談やネット情報が入手しやすい社会システムになっていた。 セルフケア支援プルグラム開発については、化学療法開始前、治療中、終了時に定期的に家族を含めた支援を行うこと、副作用等の身体的な事柄だけでなく、患者・家族が獲得しているコントロール感を強化できるような内容を盛り込んだプログラム試案を作成した。
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Research Products
(4 results)