2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592390
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
藤田 佐和 Kochi Women's University, 看護学部, 教授 (80199322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 信也 高知女子大学, 看護学部, 教授 (10335599)
森下 利子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (80174415)
大川 宣容 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (10244774)
府川 晃子 高知女子大学, 看護学部, 助教 (30508578)
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Keywords | 進行がん患者 / ギアチェンジ / ターミナルケア / 援助モデル |
Research Abstract |
本年度は、面接データ分析し、結果より看護師のがん患者のギアチェンジについての捉え・援助内容・阻害要因から成る“がん患者のギアチェンジを支える看護援助モデル"を開発した。 <結果> 1.看護者のギアチェンジについての捉えとして11カテゴリーが抽出され、これらは【ギアチェンジの迷い】【ギアチェンジの現実課題】【ギアチェンジの成果】【ギアチェンジにおける看護の役割】の局面から援助モデルに示唆を与える。 2.ギアチェンジを支える援助として、[意図的に医師に関わり援助に巻き込む][ICにおける看護師の役割を果たす][治療開始時から経過を見通しながら継続的に関わる][治療が限界にきていることへの情動を受け止める][患者・家族が納得して方向転換ができるよう環境を整える][症状緩和をはかり好機を捉えてタイミングよく介入する]など、13カテゴリーが抽出され援助モデルの中心となる。 3.ギアチェンジを支える援助の阻害要因として、[患者家族が緩和ケアへの移行を受け入れられない][症状や病気の進行が速く患者・家族が考えるゆとりがない][医療者と患者・家族の関係性が上手くとれていない][医療者の意向・考え方で進めている]患者にタイミングよく関われていない][医師のギアチェンジへの知識・技術が不足している][看護師の知識・技術が不足している][看護師・医師がギアチェンジの難局に向き合えない]など10カテゴリーが抽出され、これらの阻害要因への取り組みが今後の重要課題となる。
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