2006 Fiscal Year Annual Research Report
侵襲の軽減に向けた極低出生体重児の気管内吸引の方法に関する研究
Project/Area Number |
18592396
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
近藤 好枝 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (90234955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
福井 里佳 慶應義塾大学, 看護医療学部, 講師 (00282210)
佐藤 蓉子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10235418)
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Keywords | 低出生体重児 / 気管内吸引 / 呼吸理学療法 / 新生児集中治療室 / ディベロップメンタルケア |
Research Abstract |
呼吸管理中の極低出生体重児にとって、気管内吸引及び体位排痰法を主とする呼吸理学療法は必須のケアであり、これらはNICUの看護師によってルティーンに行われている。しかし、いずれの手技も手を用いて実施される主観的なものであり、したがって、実施者により方法や評価基準が異なっている。呼吸理学療法の合併症として脳障害の危険性や不適切な手技に起因する肋骨骨折の発生が報告されているが、スクイージングやシェイキングなど安全性と有効性が証明されていない体位排痰法が慣例的に実施されている。本研究は、気管内吸引と呼吸理学療法の特徴を、複数の手技を構成要素とし短時間に集中的に実施される複合的刺激ととらえ、その影響を中期的指標により個別に詳細に分析することによって、侵襲が少なく発達に良い影響を与える気管内吸引と呼吸理学療法の方法を明らかにすることを目的としている。 本年度は、エビデンスの査定と質問紙原案の作成を目指した。 1.まず、極低出生体重児に実施されている気管内吸引と呼吸理学療法の影響を明らかにするために、「chest physiotherapy、respiratory physical therapy、低出生体重児、呼吸管理、気管内吸引」をキーワードに「CINAHL」「PubMed」「医学中央雑誌」データベースを用いて検索を行った。53論文が抽出され、そのうちの30論文について批判的吟味を行った。呼吸理学療法の一時的評価項目は無気肺、脳障害、肺機能等であったが中期的評価項目の適切性を判断する情報は少なかった。 2.文献検討から得られた項目を反映させた質問紙原案を作成中である。 3.文献検討結果についてはICM(lnternational Confederation of Midwives,2008)に抄録を提出した。
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