2007 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの医療的ケアの自律的日常行動への導入に関する看護支援プログラムの作成
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18592397
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
平林 優子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (50228813)
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Keywords | 医療的ケア / 幼児期 / 自律 / 日常生活行動 / 看護プログラム |
Research Abstract |
本年度の目的は、医療的ケアを行う幼児期の子どもの自律的日常生活導入のプログラム作成上、現実的に導入可能な指標について、昨年度実施した質問紙調査の分析から明確化すること、プログラム(モデル)試案が専門外来や専門指導部門に適合しているかについて専門家からの評価を得ることにあった。 1.質問紙調査結果の分析:看護師への質問紙225件によると、幼児期の療養行動支援については、作成した62の指導項目中17項目は幼児期に60%以上実施されていた。55項目は4〜6歳までに指導可能と考えられており、子どもの発達レベル判断と、開始時期の指標を含み、モデルを示すことで現在より指導を促進することが可能であることを示唆していた。幼児に家族から療養行動を促すように支援する経験は、喘息・腎臓病・服薬指導は約半数、それ以外はほとんど実施されていなかった。調査の結果を踏まえると、プログラム中には、「簡便な指標」「日常生活行動レベルによる発達指標」「指導条件チェック表」「親への子どもへの関わりパンフレット」などを含むこととがわかり、発達レベル表と修正した指標づくりを今までの案に加えて開始した。調査結果は学会に発表した。 2,専門家よりの意見聴取:子どもの排泄ケアの病棟・外来・在宅相談業務を専門としている専門家からプログラムへの意見を聴取した。特に日常生活動作と医療的ケア動作レベルの関連の判断、子どもの認知発達が指導プロセスに適合するかについての確認が重要であることがわかり、研究者のプログラムの指標を修正している。また家族の理解や子どもの意欲促進への具体的な関わり方への示唆を得たので、プログラム中に組み込むこととしている。現在プログラム原案への修正を行っている。 なお本年予定した家族への直接の調査は、臨床施設の倫理審査等を解決したのち実施することとした。
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Research Products
(3 results)