2006 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者継続ケアをめぐる医療・福祉・居宅支援における連携モデルの構築に関する研究
Project/Area Number |
18592405
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
木立 るり子 弘前大学, 医学部, 講師 (60197192)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米内山 千賀子 弘前大学, 医学部, 講師 (00133851)
工藤 恵 弘前大学, 医学部, 助手 (80400141)
北宮 千秋 弘前大学, 医学部, 講師 (10344582)
古川 照美 弘前大学, 医学部, 助手 (60333720)
一戸 とも子 弘前大学, 医学部, 教授 (10110412)
|
Keywords | 看護学 / ヘルスケア / 高齢者 / 地域連携 / 職種間連携 |
Research Abstract |
県内における医療・福祉・居宅支援関連機関、ならびに職種間連携の実態を明らかにすることを目的に、質問紙調査を行った。1.県内の計482施設を対象に、施設長もしくは看護部長宛に自作の質問紙を郵送し、高齢者ケア担当者1人に回答を依託してもらった(平成18年2月)。回収率51.9%であった。成果は次の通りである。(1)高齢者ケアに関係する施設間情報交換は、相手方施設の窓口担当者を相互に周知していない施設もまだ多いが、必要に応じて送る側から情報提供するシステムが浸透している。情報交換の職種は施設の種類にかかわらず主に介護支援専門員と看護職との間でなされており、ケアコーディネイトの中心的職種であるが、情報交換の方法は、医療職は書面での伝達に偏り、介護支援専門員は対面口頭での伝達を重視していた。(2)病院・施設等に勤務している群の「職場内外協力・連携に関する満足感」は、管理者において高く、窓口業務者が低いが、組織化されている窓口担当者では高かった。居宅介護支援所等に勤務している群の「管理者に関する満足感」も、窓口業務者で低かった。これらより窓口業務の兼任が職務満足感を低下させている要因のひとつと考えられた。(3)医療施設群、福祉施設群、居宅支援機関群の共通項として、困難事例の退院調整の困難さ、サービス内容についての情報の不足、職種間の情報交換や共有の困難さ等々が上げられた。職員の質にかかわる問題、業務の煩雑さ、行政との情報交換の困難さなどがグループに特徴的なものであった。この成果は、県内の学習会において発表し、意見交換の後、報告書冊子を各施設に送付した。2.平成19年2月には、県内各施設における介護支援専門員有資格者を対象に、176箇所、754部の質問紙送付し、495部(65.6%)回収できた。平成19年度は、質問紙調査の分析、公表の他に、第3段階のインタビュー調査へと進める。
|
Research Products
(6 results)