2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592408
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
叶谷 由佳 Yamagata University, 医学部, 教授 (80313253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 千史 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 教授 (60154069)
日下 和代 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (40302872)
大竹 まり子 山形大学, 医学部, 助教 (40333984)
赤間 明子 山形大学, 医学部, 助教 (10310179)
鈴木 育子 山形大学, 医学部, 准教授 (20261703)
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Keywords | 褥瘡 / 洗浄 / ポリフェノール / 二重盲検無作為割付試験 |
Research Abstract |
本年度は昨年度の研究結果を踏まえて、動物実験にて、褥瘡に対するポリフェノール入り洗浄液の効果について検討するための準備を行った。新たに動物実験や皮膚の組織染色の経験のある研究者を研究チームに加え、実験計画を立てた。先行研究より、マウスで褥瘡や創傷に対する介入効果を行っている研究が多く、実験動物をマウスとすることとした。また、褥瘡のモデルを作成するにはいくつか先行研究があるものの、簡便に標準的に作成する方法が確立されていないことも明らかとなった。そこで、まず、急性創傷に対する洗浄効果について実験で明らかにすることとした。急性創傷の標準的な作成モデルには切傷があるが、マウスは人間に比べ、治癒能力が優れており、切傷ではすぐに治癒してしまい、洗浄効果を検証することが難しい可能性も懸念された。そこで、皮膚科医や形成外科医からの助言も得て、円形の傷を作成することが可能な直径6mmのデルマパンチによる円形創を作成し、生理食塩水による洗浄とポリフェノール入り生理食塩水による洗浄との比較で創傷治癒に効果があるか検討することとし、実験環境を整え、実験を行った。実験を行った結果、麻酔のかけ方や創傷の作り方等、慣れない部分もあり、想定した実験計画どおりいかなかった部分もあった。研究チームで取り出した組織のどの部位をどの頻度で染色するか、その前に再度研究計画を見直して、再実験するか、現在、検討中である。また、標準的な褥瘡ケアの提供というテーマでの研究成果について論文作成を行い、発表した。
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Research Products
(4 results)