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2006 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者のための社会的サポートネットワークを促進する保健師活動方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18592410
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

佐藤 紀子  千葉大学, 看護学部, 講師 (80283555)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 美砂子  千葉大学, 看護学部, 教授 (80239392)
井出 成美  千葉大学, 看護学部, 研究員 (80241975)
細谷 紀子  千葉大学, 看護学部, 助手 (60334182)
山田 洋子  千葉大学, 看護学部, 助手 (50292686)
本間 靖子  千葉大学, 看護学部, 助手 (20431736)
Keywords高齢者支援 / 社会的サポートネットワーク / 保健師活動 / 国際情報報告 / フィンランド
Research Abstract

本研究の目的は、高齢者の社会的サポートネットワークを促進するための効果的な保健師活動方法を実証的に明らかにするものである。
本年度は、高齢者の社会的サポートネットワークと健康生活の実態を調べ、どのような社会的サポートネットワークが高齢者の健康支援につながるのか検討した。さらに、早くから在宅ケア体制が整えられたフィンランドの実態を実践者および研究者から聴取し、日本の特徴を検討した。
〔高齢者の社会的サポートネットワークの実態調査の結果〕
A市に居住し、平成18年中に満75歳に達する者かつ日常生活面においてほぼ自立している者で研究協力が得られた84名に対して、訪問聞き取り調査を実施し、健康状態・健康管理、日常生活、他者との交流、生きがいや楽しみ・関心事の4つの観点から、健康生活の実態を調べた。
その結果、多くの高齢者が普通以上の主観的健康観を持ち、近隣に住む家族、友人、隣人との交流や社会活動を行い、生きがいをもって暮らしている実態が確認できた。社会的サポートネットワークの状況は、他者からサポートを受領するとともに、他者に対してサポートを提供していた。その内容は、他者から受領するものは情緒的サポート、他者に対して提供するものは手段的サポートが多い傾向であることが確認できた。さらに、「他者との交流があること」「交流のなかで自己効力感や安心感を抱いていること」「普段から他者との交流を意識していること」などが高齢者のエンパワメントに関連していることが見出された。
〔フィンランドの高齢者の社会的サポートネットワークと支援の実態〕
フィンランドでは独居が多く、別居家族は海外など遠方に居住しているケースも多いため、近隣とのつながりを強化していくことが高齢者支援の課題の一つとなっていた。高齢者の約65%が社会活動を行っており、そのなかでも職場を基盤とした活動が3分の1を占めていた。また、教会の存在も高齢者にとって重要なサポート源となっており、これらは日本にはない特徴ではないかと考えられた。支援方法としては、個別アプローチが中心であり、日本の保健活動にみられる集団的アプローチはほとんど実施されていないことがわかった。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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